ヘレボラス (その2) ダブル




こちらは白のダブル。

もしかしたら、少しピコティが入っているかもしれません。



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ゆるく波打つ花びら、白とグリーンの清楚なグラデーション。
こちらも頂き物の、名無しの権兵衛さん。
名前が分からないままでは寂しいから、オデットと呼ぼうかしら。
重なった花弁がチュチュのように見えませんか?




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先日アップしたブラックスワン(?)
個人的には"オディール"。

花が開くにつれ、重なった花弁が良く分かりようになりました。
シベもふっくらと広がって、咲き始めとは、別の花のようです。
妖艶という言葉が相応しい花姿、大株になったらさぞ見事でしょうね。

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実生で育てたヘレボラスは、なかなか親と同じ花が咲かないという話を聞くのですが、
人工受粉しなくても昆虫によってよく結実するヘレボラスは、一世代、二世代、三世代と
交配を重ねていくうちに、様々な遺伝子が組み込まれていきます。
結果として、自然交配で採取した種を蒔いた場合、親株とは異なった花が咲く、ということなんですって。
ヘレボラスには、ふたつとして同じ花がない、とも言われるのは、こうした理由があったのですね。
また、条件さえ整えば、自分で自由に交配させて「世界で一つだけの花」を作り出すことも可能ということです。


店頭で売られているヘレボラスの鉢に「メリクロン苗」という表示のものがあることにお気づきでしょうか。
メリクロンとは何のことなのかわからないまま、ずっと気になっていたのですが
知らべたところによると、メリクロンとは、meri (meristem=分裂組織) と clone(栄養繁殖系)という
二つの言葉から出来た合成語で、種苗培養技術のひとつのようです。
新しく伸びかけた芽の中から1ミリくらいの生長点を取り出し、無菌の培養基の中で増やす方法で
親株と全く同じものをいくつでも作り出せるのだそうです。
ということは、簡単にいえば一種のクローンの様なものということになるのかしら?。
この方法でしたら、同じ花を大量かつ安定的に供給することができるということで、
ヘレボラスではメリクロン苗が注目されるようになりました。

何回もの試行錯誤を経て、奇蹟のような確率で生まれる「たったひとつの花」。
その美しさを商品にするためのメリクロン技術。
その恩恵をうけているのも事実なのですが・・・
バイオテクノロジーの進展はこんな世界にも及んでいたのですね。


我が家にやってきたヘレボラスたちは実生?
それともメリクロン?
たとえどちらであっても、花が花としてその美しさを全う出来ますように。
私にとって、庭の花たちはどの子も大切な「世界にひとつしかない花」なのですから。







ダブルじゃないけれど、今朝のヘレボラス。

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この記事へのコメント

HT
2014年05月06日 09:45
おはようございます。
へぇ~と云う感じで読ませていただきました。こんな風にしてお花が創られていくのですねぇ。色々な品種を作られて行っていることはわかっていましたが、難しいものなのでしょうね。それにクローンのようなのもるのですか、感心してしまいます。お庭に咲いているヘレボラスさんはどっちなのでしうね。ダブルとシングル随分感じの違うものですね。
桜が咲いていますね。其方が寒いのが良くわかります。先日白馬に行ってきましたが満開でした。白馬と同じような気温なのでしょうかね。
ぶんな
2014年05月06日 14:51
一枚目の写真、たおやかな乙女という感じでしょうか。花屋さんにもピコティがあると、つい引き込まれて覗きこみますね。
世代を重ねるにつれていろいろな遺伝子が組み込まれていくとは、おもしろいですね。
桜、いまが満開、庭、日々に居心地がよくなっていますね。
カタナンケ
2014年05月06日 15:46
クリスマスローズは 自然交配してしまうようで
白いクリスマスローズ(これこそ 真の、、クリスマスに咲いている)
ニゲラは よこの ピンクのがまじって 咲き出しましたよ~
ゼラニウムもいろに 臼にピンクが混じってきましたが
今咲き出した今年いちばんのは(おなじ株) 純白でして、、
どうなっとるんかいなあ~
2014年05月06日 19:12
◇HTさん

コメント、ありがとうございます。
ヘレボラスって、放っておいても立派な種をつけるんです。でも昆虫受粉の場合、ほかの株のヘレボラスの花粉によって結実することも多く、交雑してしまうということなんでしょうかね。同じ昆虫による受粉でも、同じ花でしか結実しない種類もあるようです。交雑しにくい、交雑しやすい、どちらの場合も植物が、与えられた環境に適応し、長い時間をかけて子孫を残すために獲得してきた方法ですから、どちらがどうという問題ではないのでしょう。また交配という人為的なやり方で、夢を形にしてきた先人の努力にも頭が下がりますね。

>ダブルとシングル随分感じの違うものですね。

ダブルはやっぱり豪華ですね。
シングルの清楚な雰囲気には、和の雰囲気もあるように思います。
桜は今が盛りです。白馬の気温がどのくらいかわかりませんが、昨日は寒くてストーブを焚きました(^-^;
2014年05月06日 19:57
◇ぶんなさん

こんばんは。
ピコティという名前からして、可愛らしい感じがします。
おまけの写真の二枚目、三枚目の写真は、どちらもシングルのピコティですが、花びらの形が微妙に違うのがお分かりになるでしょうか。二枚目の花びらの方が鋭角でしょ?
それから三枚目には、ダークな色調のネクタリー(蜜線)がぐるりとシベを囲んでいます♪ ピコティだけでも本当にいろいろな表情がありますね。ぶんなさんが気になるとおっしゃるのもわかるような気がします。

>世代を重ねるにつれていろいろな遺伝子が組み込まれていくとは

植物に限りませんが、生き物が子孫を残す方法は人智を超えていますね。
生きることは子孫を残すこと、とDNAに組み込まれているのでしょう。
そこへ行くと、人間は・・・・
植物たちを見ていると、私たちは、生きることにもっと謙虚にならなければ、と思うのです。
2014年05月06日 20:05
◇カタナンケさん

カタナンケさんはすでにヘレボラスの自然交配を経験済みでいらっしゃったんですね。

>ニゲラは よこの ピンクのがまじって 咲き出しましたよ~

あら、ピンクが入ったニゲラですか?
きっと毎年可愛らしい花を咲かせているのでしょうね。
ゼラニウムはお庭で冬を超えるんですか?それとも鉢植えを室内に取り込んでいらっしゃるのかしら。いずれにしても、こちらも自然交配しちゃったんですね。
それにしては、今年の花は最初と同じ白が咲き始めたというのも、不思議ですねぇ。
ほんと、どうなっとるんかいなあ~(笑)
2014年05月06日 22:05
ステキです!お花ってやっぱり魅力的だし、作られていく過程も楽しそうですよね。春、真っ盛りですね!
2014年05月06日 23:44
◇mintさん

こちらにもコメントをありがとうございました。

メリクロンという技術は欄の苗を作るときにも活躍しているんですって!
バイオテクノロジーという言葉が喧伝されるようになってすでに久しいですが、こうした花苗にも利用されているんですね。(といっても私が知らなかっただけなのでしょうが)IPS細胞だの、万能細胞だの、夢のような話ですが、いずれにせよ、人類にとって、またすべての生き物にとって、有用で意味のあるものであってほしいですね。
2014年05月07日 09:35
バタバタした連休が終わってしまいました。
お会いできなくて残念です。ますますaostaさんのお庭見たくなりました。
去年、ポールラッシュ祭でたくさんのクリスマスローズを売ってたけど、
めずらしい!きれい!と思う花はかなり高かったです。それが頂き物というのは
さすが歩けば棒にあたるaostaさんですね。
そして名前がすらすら出てくるからこそ花も寄って来るのだと思います。

来々週に行きますので、時間があればメールしますね。
ルネ
2014年05月07日 23:37
あれ?
ヘレボラスっていわゆるクリスマスローズのことなんですか?
レンテンローズもヘレボラスも私には一緒くたで区別がつきません(汗)
雪の下でクチャクチャになっていた3株がやっとしゃんとしてきました。
今年はもっと増やしたいと思っていますが、あちこち痛くて庭仕事もなかなか・・
2014年05月08日 05:53
◇さえさん

先日は、せっかくの機会でしたのに残念でした。
皆さんでさぞかし話が盛り上がったことと思います。

クリスマスローズ(ヘレボラス)って、ほんとお高いですよね。
聞くところによると、種を撒いて1年くらいで発芽し、それから開花までさらに(早くても)2年はかかるのだそうです。メリクロンの場合も、時間がかかるのは同じですから、ブームになってもなかなか生産が追い付かないということが高値の理由のようです。
八ヶ岳周辺にはヘレボラスのナーセリーがいくつもあり、毎年春になると新種を含めて苗の展示会の招待状が舞い込みます。興味がないわけではありませんので、一応出かけるのですが、そのたびに、次々と発表される新種の数に驚かされます。そして、それ以上にびっくりするのは、0の数が違うでしょう!という高価な苗が飛ぶように売れている様子です。恐ろしや~。
この需要と供給のアンバランスが続く限り、お値段は下がりそうもありません。

この時期、こぼれ種や地下茎で増えた植物たちが、わんさか芽を出してきます。特別珍しいものではないかもしれませんが、耐寒性については折り紙付き、そしてよく増える(増えて困る?)苗をさえさん用にポットに移しておきますね。
来来週楽しみにしています。
2014年05月08日 06:21
◇ルネさん

おはようございます。

>ヘレボラスっていわゆるクリスマスローズのことなんですか?

クリスマスローズもレンテンローズも同じクリスマス・ローズ属で「ヘレボラス」というのはその総称です。
本来のクリスマス・ローズはヘレボラス・ニゲルのことです。
ヘレボラスも薔薇と同様、ガーデニングのさかんなイギリスで早くから品種改良が進められていたようですが、このニゲルがちょうど英国のクリスマスのころに花を咲かせることから「クリスマス・ローズ」と呼ばれるようになったんですって。
それに対し、春先、ちょうどイースターの頃に咲くヘレボラスを、レンテン・ローズといいます。レント、つまり復活祭ですね。
正しい意味でのクリスマス・ローズは、ニゲラ一種類ですが、レンテンローズのほうはヘレボラス・オリエンタリスという大きなグループです。種類も花色も豊富で、現在出回っているほとんどの「クリスマス・ローズ」が、このレンテンローズなんじゃないかしら。
クリスマスに咲かないのにどうしてクリスマスローズなの?
私もずっと不思議に思っていましたが、名前をつけるなら、どうせ同じクリスマス・ローズ属の花だし、日本人になじみが薄いイースターより、クリスマスの方が売れるんじゃないか、と考えた方がいたのかもしれませんね。

>あちこち痛くて庭仕事もなかなか・・

私も半日庭に出るのが精いっぱい。最近は以前と疲れ方が違います。
気力だけは誰にも負けないつもりですが、体力には問題がありそう"(-""-)"

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