落下する風景





         踏みしだかれるたびに

         小さな声を上げる 色とりどりの葉を

         見て見ぬふりをして


         石英のように 乾いた音を立てながら

         枯れ草を踏んで行く
 




画像






         光差す方へと向かう私を

         引き止めようとする 何ものかの気配

         臨月の時間は結実し やがて落下へと誘う


         場所を超え 落下を超えて

         前に進むのだと 

         光を感じていたいのだと



         ただそれだけなのに



         光の差す方へ 歩いて行こうとすれば

         ひとつ 境界を越えなくてはならない





by aosta   2012/11/08





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この記事へのコメント

2012年11月10日 20:06
aostaさん、久しぶりの詩、楽しく拝見しました。
やはり秋ですね、哲学の香りがします。
作風がだいぶ変わったようにもかんじましたが・・・。

六道輪廻を経て、越えるべき境界の果てに、
神々達の世界が広がっているのでしょうか、
そのように思えました。
2012年11月10日 22:28
◇harukaeto さん

こんばんは。
コメントありがとうございました。
今回の詩、作風が変わった、というより無理があると言った方がいいかもしれません。
少々頭でっかちに過ぎる作品のように思っています。
落葉が散る草むらに差していたほのかな光。
そこだけ特別の場所のように感じました。
どんなに願っても行きつくことが出来ない遥かな場所。境界はいたるところにあって、私たちを護り、あるいは阻む。生きるとは境界を越えて行くことなのか、と考えてみたりするのです。時が至った時こそ、「超えること」は自然で、かろがろと自由な行為なのかもしれません。
超えられるか越えられないか、結果はともかく、私にとって、詩を書くことは、時として越境への挑戦のような気がします。
充実した果実が自然に落ちるように、詩が落ちてこないかしら、と両手を広げて待ち構えているのですが、待っているだけでは越えられないみたいです(笑)。
2012年11月11日 10:39
お写真もとってもいいし、枯葉や晩秋の野の香りがこちらにも届きそうな雰囲気たっぷりでした。 そしてaostaさんの詩もとても柔らかくて優しくて心に響いてきました。私もそんな詩が読めたらいいなと思います。
2012年11月11日 21:12
◇mintさん

こんばんは。
この写真を撮ったのは朝8時前でした。東の空から陽が昇り、雑木林の中に陽が差しこんで、そこだけ物語の世界のようでした。朝陽の中で、目に見えない愛らしいものたちが円陣を組んで踊っている光景が眼に浮かんだんですよ。
手前味噌ながら、まず写真があって、それから言葉がついてきました。
気に入って下さって嬉しいです♪ ありがとうございました。

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