消えがてのうた part 2

アクセスカウンタ

zoom RSS 宇宙人襲来 ?!

<<   作成日時 : 2010/03/04 21:28   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 22




晩秋になると、八ヶ岳山麓に姿を現し、湿度に反応しては星型の触手を広げて、
ぱふぱふと狼煙(のろし)のように煙を上げるこの不可解な物体。


その正体は・・・


「遊星よりの物体X」!! 

などと言う事は残念ながらあるはずもなく。





画像




これはニセショウロ目ツチグリ科ツチグリ属のツチグリ(土栗)Astraeus hygrometricus(Pers.)Morgan


開けた林の斜面などに群生するキノコである。
一見皮のようにも見える星型の外皮は湿度が高くなると開き、乾燥時には閉じる。
外皮が開いてる時には、球形をした袋の頂点にある小さな穴から胞子を飛ばす。
飛ばすというか、つまり、ぱふぱふ、ほわほわと。
まるで、きのこ同志、交信し合っているのようにも見えなくもない。

そして根を張らないツチグリたちは風に流されて移動するという。
もちろん意志があって動くわけではないのだか、いかんせん、この形だ。
動こうとして動いたのだとしても何の不思議もない(?!)


初めてこのツチグリを見たとき、私の頭の中で鳴り始めたのは、宮沢賢治の作品「どんぐりと山猫」の中で、
きのこの楽隊が演奏していた音楽の「どってこどってこ」という、不思議なオノマトペ(擬音語)だった。





一郎がまたすこし行きますと、
一本のぶなの木のしたに、たくさんの白いきのこが、
どってこどってこどってこと、変な楽隊をやってゐました。
一郎はからだをかがめて、
「おい、きのこ、やまねこが、ここを通らなかったかい。」
とききました。すると、きのこは
「やまねこなら、けさはやく、馬車で南の方へ飛んで行きましたよ。」とこたへました


宮澤賢治「どんぐりと山猫」より





画像


昨年末以来の寒さに耐え、雪の下で年を越えたツチグリは少々お疲れのようだ。
外皮を開閉する反射も衰えてきた。
足の踏み場もないくらい群生していたというきのこたちの数も、
今となっては数えるほどになった。

今年こそ斜面いっぱいのツチグリたちが、元気よく「どってこどってこ」風に吹かれている姿を見てみたい。

とは言え、季節はまだ三月。
ツチグリたちに会えるのはまだ半年以上先の事になる。






さて、こちらは例によって本文と無関係に登場するボンボン。


画像



南向きのテラコッタの上で気持良さそうに日向ぼっこ。

最近抜け毛がひどい。
家の中はボンボンの毛がぱふぱふ、ほわほわと・・・

クイックル・ワイパー、ダスキン・モップでも追いつかず、家人のひんしゅくを買っている。






            関連ブログ → 「どんぐり 」 http://follia.at.webry.info/200710/article_10.html
                      「やまなし」 http://follia.at.webry.info/200710/article_11.html





テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(22件)

内 容 ニックネーム/日時
こちらではお久しぶりです。
ボンボンを出したということは私を呼んでいるに違いないと思い(勝手にな!)参上しました。
うちのマルは先日丸洗いしたら抜け毛が落ち着きました。
ほんと、1日で床が毛だらけになりますよね。
それから宇宙きのこ(ツチグリ)すごいですね。存在は知っていましたがこんなにまじまじ見たことはありませんでした。
写真がとてもきれいなので、なんだか芸術的なビジュアルです。
12日過ぎたら少しゆっくり出来る時間があるので、ランチ行きましょ!
渡したいプレゼントがあるんです♪
なつお
2010/03/04 22:24
剥いたミカンが干からびて変色したようにも見えますが、開閉式とのことにビッ栗!
Bierfass
2010/03/05 00:16
「晴天の旅行者」英名の「Astraeus hygrometricus」 は、「星形の湿度計」、これはまさに宇宙人の乗り物にみえますね。閉じたり開いたりもするとあります。http://www.page.sannet.ne.jp/mahekawa/tsuchiguri.htm
似てはいないのですが、赤子の手の動作に通じるようでもありますね。
連想ゲームの延長でいえば、お子さんの名前は「雄歩」=ユーホーの連想のようです。生まれたころはピンクレディのUFOが盛んでした。
 恥を承知の質問ですが、「土栗」とあるからには食べられますか?お味はどうですか?、
イエローポスト
2010/03/05 00:43
こんばんは。
へぇ〜。初めて見ました。存在も知りませんでした。
珍しい気の事言うわけではないのでしょうか?。aostaさんの辺りだけなのでしょうか?。私が知らなかっただけなのかなぁ。
この星型の外皮ですかぁー閉じたり開いたりするのですか?。
不思議な感じがしました。
HT
2010/03/05 02:48
◇なつおさん

 こんばんは!
気持的に少々低迷しておりましたので、おいで下さって嬉しいです。
いつぞや頂きましたコメントに「ボンボンの記事に反応する私です。」とありましたので・・・ 
目論見が当たりました(^^ゞ

ツチグリ、N先生に案内されて見に行ってきました。
時期的に遅すぎた事は残念でしたが、ともかく見たのは初めて。
斜面にぞろぞろたむろしている様子は、まさに「宇宙きのこ」でした。
写真を撮った後は森の管理棟でしばらく先生とお喋りしたのですが、南向きの窓から日が差し込む部屋の中は暖かくて、のんびりとした先生の語り口に耳を傾けていると、なんだかすごく安全なシェルターの中に入るみたいな気分になってしまいました。

ランチ、楽しみにしています!!
プレゼントって??
aosta
2010/03/05 21:09
◇Bierfassさん
 
こんばんは。こちらでもお話ができて嬉しいです♪

>剥いたミカンが干からびて変色したようにも見えますが

「言い得て妙」のコメントを頂いて嬉しいです。
本当に剥いたミカンの形にそっくりですね。もう少し早い時期でしたら、きのこが立っているように見えるそうです。
宇宙きのこがぞろぞろと背伸びしてる光景は・・・かなりシュールです(汗)
aosta
2010/03/05 21:19
◇イエローポストさん

コメントありがとうございます。

>「晴天の旅行者」
素敵な名前を教えていただいてとても嬉しいです。
もう一つの「星形の湿度計」という呼び方もなかなかですが、風が吹くたびにコロコロと転がっては移動すると言うツチグリは、まさに「旅行者」という言い方がぴったりですね。

>食べられますか?お味はどうですか?

これも気になるところですよね(笑)。
聞くところによれば、若いうちはお味噌汁に入れたり、佃煮にして食べるようですが、お味はどうなんでしょうか?
まさか栗味、なんてことはないでしょうね・・・
aosta
2010/03/05 21:33
◇HTさん

こんばんは♪
小学生の頃、秋の遠足でよくケムリタケを発見しました。
ツチグリの星型の皮に当たる部分がない、ただの茶色の袋みたいな地味なキノコでしたが、踏むとほわほわ煙のように胞子が放出するのが面白くて、見つけるたびに踏みつけていたものです。
男の子は「煙幕だ!!」とか言いながら投げ合っていたような。

ツチグリ自体はそんなに珍しいきのこではないそうですが、見たのは今回が生まれて初めてでした。八ヶ岳の「特産」というわけでもないみたいです。
aosta
2010/03/05 21:41
コメントお休みは取り消しです。昨夜も夜更かししてしまいましたが、それはそれ、これはこれ(笑)。今晩は何とか早いめに休むこととしまして。
子ども達がもう図鑑類を見ないだろうと、引っ越しなどもあり、大がかりに処分したことがありますが、そのときでもキノコの図鑑は残しました。
多くはしんとした森の中に生えている。キノコはとにかく可愛いですよね。形がなにかユーモアがあってメルヘンっぽくて。
ただこのツチグリは、ちょっと変わり者。
>根を張らずに風に流されて移動する
これもまたそちこちを歩き回っているかとも見え面白いですよね。
これに類似の毒キノコがなければ、外皮が白っぽく若いうちがいいそうなので、食べて見て報告します。見つかったらですが。
賢治さんの登場で、八ヶ岳山麓のキノコたちも、歓迎の楽隊編成。どってこどってこと鳴るのは、傘の大きな丸みのある白か黄色か茶色のキノコという感じが。それがもう足の踏み場もなく生えているというように。
シイタケやナメコのほだ木にキノコが出てきたときは、ほんとうに嬉しかったです。出てこなかったときもありましたけど。
林の中でタマゴタケを発見したときは、そこだけが別世界に見えました。きれいな朱色の傘。いまでも森の中にあるキノコは不思議な感じがします。ホウキタケも海のサンゴが引っ越してきたような。
それにしても、最初にツチグリを食べた人、勇気ありますね。煙を見ただけで引いてしまうのが普通かと。戦時中などで食糧が無かったか、はたまた意外性のあるグルメを求めていたものか。
どってこどってこ失礼いたします。

bunbun
2010/03/06 17:26
こんばんは。ごぶさたしてます。
ツチグリなんて初めて見ました!!これが、キノコ!?こんなキノコがあるんですね。
ふふ、物体Xというのに納得です。宇宙から飛来したナゾの物体という感じがします。でも、なんだか絵になるキノコ。面白いカタチと色ですね。私には木の実に擬態しているように見えるんですけど。
H2
2010/03/06 23:42
◇bunbunさん

>コメントお休みは取り消しです。

嬉しいお知らせですが、のんびり気楽にお願いしますね。
ツチグリですがもっと早い時期でしたら、bunbunさんが仰るように「足の踏み場もなく生えて」いる光景を目にすることができたようです。
信州で一番ポピュラーなきのこは、地元で言うところの「ジコボウ」正しくは「ヌメリイグチ」という名前のきのこです。
「ジコボウ」の名前は宮崎駿雄さんの「もののけ姫」に出てくる妖しいお坊さんの名前にもなりました。宮崎さんの別荘が八ヶ岳山麓にありますので、このあたりの古い地名などが映画の中にいくつも登場しています。

タマゴタケ、写真でしか見たことがありませんがきれいなだけでなくとても美味しいきのこなのだとか。
森の中に群生するタマゴタケ・・・想像するだけで幻想的です。

ツチグリは煙を出す前の若い状態のものを食用にするようですが、きのこ自体あまり知られていないようなので、私の知る限り、この辺りではあまり食べられていないように思います。
aosta
2010/03/07 07:03
◇H2さん

おはようございます。
コメント下さいましてありがとうございました。
ツチグリ、見れば見るほど奇妙な形ですよね。
菌類も植物も生き物ではあるのですが、このツチグリの場合、風と一緒にさわさわと移動していく・・・と聞けばなおさら「物体X」に見えてしまいます♪

>私には木の実に擬態しているように見えるんですけど。

もし鳥やリスが木の実だと勘違いして、触れたとしたらその刺激で胞子は飛ぶでしょう。胞子を飛ばす事がこのキノコの出現目的なのですから、擬態であっても何の不思議はありませんね♪
aosta
2010/03/07 07:19
こんな姿態をした茸を見たのは始めてです。海のなかの海星になんとなく形が似てますね。ただでさえ蓄えの乏しい私の植物図鑑に一つ新しい項目が増えました。せわしない東京での生活を離れて、せめて一年間でも四季の移り変わりをじっと見つめられる時間が欲しいとおもいました。
賢治のオノマトペはなんども口ずさむんでいると、自然にメロディーが湧いてきて、誰かしらの歌の一節を歌っている自分に気付いてハッとなります。
春はそこまで来ているのに、こちらは今日もまたまた雨と寒さがぶり返しています。寒がりには一日も早く春よ来い来いです。


sonnet
2010/03/07 16:58
これって押すと煙が出るように胞子が飛びますよね。
見つけたら押さずにはいられないですよね。
最近見かけないのは、山に行っていないせいですね。
ああじゃん
2010/03/08 00:24
◇sonnetさん

おはようございます。

ツチグリ、私も今回初めて見たのですが、見れば見るほどユーモラス。もしかしたら「気持悪い」と言われるかしら、と思いながらのアップでしたが、皆さんが興味を持ってくださり何よりでした。
賢治のオノマトペには独特のリズム感とイメージがありますね。
彼の「耳」が感じ取る森の音や気配は、なんと素直で豊かなことでしょう。

>こちらは今日もまたまた雨と寒さがぶり返しています。

ここ一週間ばかりの春を思わせる暖かさで、自宅周辺の雪もすっかり解けたのですが、昨日から再びの雪となりました。
それも大雪で、諏訪地方はまたもや白銀の世界へと逆戻りです。
雪はもちろんですが、場合によっては冷たい雨の方が体に応える事もあるのではないかと思われます。どうぞご自愛くださいね。
aosta
2010/03/08 07:28
◇ああじゃんさん

おはようございます。

>見つけたら押さずにはいられないですよね

このツチグリを見たのは今回が初めてでしたが、これによく似たキノコは秋の遠足の時など良く見つけました。
こちらは「キツネの茶袋」と言うのだそうです。朽ちた木などに生える同様のきのこで「タヌキの茶袋」というのもあるようです。
どれもみな押したり踏んだりすると胞子が飛びますね。

子供のころは遠足の時しかみる事ができませんでしたが、今は山に住んでいますので、身近なきのこになりました。
aosta
2010/03/08 08:02
ふっふっふ、キノコの話題ですね?わたくし、何を隠そう、キノコジャンキー(^_^)
秋ともなれば、家になんかおりませんのよ。その時は、ご一緒しましょうね!!
書記@猫の事務所
2010/03/08 16:08
◇書記さん

こんばんは。

ふっふっふ、って、なんだか怖いですよ〜〜
え、そうなんですか?書記さんキノコジャンキーだったんですか?

>その時は、ご一緒しましょうね!!

ぜひぜひ連れてって下さいね。(目がきらきらお星様になってます)
鍋しょってきます。その場でタヌキ汁、じゃなかったきのこ汁を作って食べたら最高でしょうね!!早くも秋が待ち遠しいaostaです。
aosta
2010/03/08 20:17
ツチグリ、懐かしいです!軽井沢で踏んで遊んでました。小学生の頃からずっと夏休みは1ヶ月間以上を母の田舎で過ごしていましたから、半分江戸っ子の自分もこうした自然の中でたっぷり育ったのと同じでした。又4月になったら行きたくて。懐かしい、嬉しいものを見せて頂きました!
mint
2010/03/10 12:20
◇mintoさん

なるほど軽井沢の落葉松林などにはツチグリもたくさん顔を出しそうですね。最近は軽井沢にいくことも少なくなりました。
足を延ばしてもメルシャン美術館やアウトレットくらいまで。
夏の目抜き通りの雑踏が疲れる年になりました。

4月・・・軽井沢が目覚める時ですね。
懐かしい信州の春を満喫されますように♪
aosta
2010/03/10 20:29
初めてコメント差し上げます。私宅へご訪問あり
がとうございました。昨日台湾の旅から帰国しま
した。このブログを読んでいていろいろ書きたい
ことがありますが、ツチグリは昨年秋横谷渓谷で
初めて見てうれしかったものです。下にその記事
があります。
http://tamayam2.exblog.jp/12715741/
リンクさせてくださいね。これからも
よろしくお願いします。
tamayam2
2010/03/20 23:11
◇tamayamさん

おはようございます。
おいで下さいましてありがとうございました。

ツチグリ、どことなく愛嬌があって、「晴天の歩行者」という呼び方も面白いですね。私は今回初めて尖石縄文考古館に隣接する「青少年自然の森」で見たのですが、何とも不思議なきのこでした。
昨年の秋から時間がたっていたせいか、いささかくたびれておいでのようで、愉快に「歩く」姿は見ることができませんでしたが、今年はちょっと気をつけて探して見るつもりです。
もう御存じかも知れませんが、「自然の森」にはたくさんの鳥たちが越冬しています。シ−ズンごと「自然の森」の職員さんたちの説明つきでの探鳥会が催されています。
ヤマシギ、八丈ツグミなど、県内でもここでしか見る事が出来ない鳥も毎年やってきます。またいつか探鳥会で御一緒できたらいいですね。
aosta
2010/03/24 07:31

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
宇宙人襲来 ?! 消えがてのうた part 2/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる