花盛り・薔薇盛り





ポールズ・ヒマラヤン・ムスク 、 ポンポン・ドゥ・ブルゴーニュ 、 ロサ・グラウカ

(ただ名前を並べただけなのに、なんだか不思議なおまじないの言葉みたい・・・・)


朝起きると、咲き始めたばかりのポールズ・ヒマラヤン・ムスクが、風にあおられたか、雨の重さに耐えかねたか、
ガーデンシエッドの屋根から落下していた。

この薔薇を手づから挿し木で育てたPにしてみれば、不測の事故に巻き込まれた我が子を案ずる
親の心境に近いものがあったのだろう。
朝食が終わるや否や、梯子を持ち出して、地面に投げ出されている薔薇の救出へと向かった。

そうと知った私、黙ってみているわけにもいかず、内心しぶしぶ庭に出る。
(皆さんもご存知のように、女の人にとって、午前中はいろいろやらなければならない家事、雑事が
待っているのでありますから)。
しぶしぶ、ではありましたが一緒に薔薇を屋根に上げるとなれば、仲良くやりたいものと気持ちを切り替え・・・
.
まあ、独りでは持て余していた他の薔薇の手入れを一緒にやってもらおうという下心もあったわけではありますが。







無事、ガーデンシェッドの屋根の上に帰り咲いたポ-ルズ・ヒマラヤン・ムスクであります。
桜色した小さな花が次々に咲いて、さながら春霞が漂うかのごとき風景を作り出す薔薇。
まだほんの咲き始めではあるが、この期待に満ちた時間が好きである。

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しなやかな枝が風にそよぐ風情も、この薔薇なればこそ。








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散り際も美しいこの薔薇は、その淡い花色と相まって、桜を思わせる。









二人がかりで、大株になったアルバ・マキシマを手入れし(本当はもっと早い時期に済ませておかねばならなかったのであるが)アーチも補強してひと段落。
やれやれとばかり、庭をひと巡りしてみれば、去年植えたばかりのポンポン・ドゥ・ブルゴーニュが花をつけている!
成長しても1m前後というこの薔薇、別名の「バルヴィフォリア」とは「小型の葉」という意味だそうだ。
赤みがかった紫は、今まで我が家の薔薇にはなかった色。直径3センチほどの小ぶりな花ではあるが、
花の中心には、由緒正しきケンティフォーリア系の印であるボタン・アイも見える。
咲き進むにつれて、ポンポン咲きからロゼット咲きになるというこの花、たくさんの蕾を上げて意気盛んである。
17世紀中葉に作出されたというこの薔薇に、なぜ「ブルゴーニュ」と付いたのか、気になるところでもある。

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ポンポン・ドゥ・ブルゴーニュが17世紀の生まれなら、こちら、原種のロサ・グラウカは年代を遡れないほど古い。
一重の小さな花は、中心が白く抜けて、そこだけスポットライトがあたっているかの如く明るんでいる。
紫がかった灰色の葉は、数ある薔薇の中でも特異な美しさ。
花の後は葉色を愛で、秋には鈴なりのローッズ・ヒップも楽しむことができる。

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この記事へのコメント

HT
2014年06月12日 22:59
こんばんは。
お疲れ様でした。挿し木からここまで育てられたのですか、凄いですねぇ。私も今挿し木をしていますが頑張って立派な花を咲かせてほしいと思っています。落ちてしまったときはショックだったことでしうね。でも復帰できて本当良かったですね。
しっぽ
2014年06月12日 23:24
なあんて美しい白い花、、、
ムスクというからにはじゃ香のような香りでもするのでしょうか。

ともあれ垂涎という言葉がぴったりの庭暮らし、、
それもお二人の丹精あったればこそでしょうが

こちらは何もできないので ただひたすらドクダミと
ミントと紫陽花の葉っぱを ガラス瓶にさしてならべています。
2014年06月13日 04:45
◇HTさn

一度にブログをアップしましたのに、ご覧くださっただけでなく、こちらにもコメントをいただき、ありがとうございます。
はい。挿し木から、なんです(*^^)v
つる性の薔薇は丈夫なものが多いのですが、このポールズ・ヒマラヤン・ムスクも、チョンと挿しただけでここまで大きくなりました。こちらは8年目くらいです。木自体は細枝でそんなに強そうに葉見えないのですが・・・・
枝が細くてしなやかなことが幸いして、折れることもなく、無事復帰できました。
棘が多いのですが、小ぶりで可愛らしい花をつけます。ガーデンシェッドの上に這わせていたので、満開時、二階の窓から見るとそれはきれいなんですよ。
2014年06月13日 04:53
◇しっぽさん

おはようございます。
確かに名前には”ムスク”とありますが、香りはあまり強くありません。
じゃ香の香りでもなさそうです。言われてみれば、なぜに”ムスク”なのでしょう。
淡い桜貝のような色をした小ぶりの花が房咲きになる可憐な薔薇ですが、棘が多いことでも有名です(;'∀')

>ただひたすらドクダミとミントと紫陽花の葉っぱを
ガラス瓶にさしてならべています

ガラス瓶に差した葉っぱたち、窓辺で楽しそうなおしゃべりでもしているのではありませんか?小さなガラス瓶をいくつか並べる、という楽しみ方は、私も大好きです。

2014年06月13日 07:39
ポールヒマラヤンムスク、僕も、植えました。
やっぱり、いいばらです。大きくなるので、植える場所が限られますが。
これから、バラの季節なんですね。
2014年06月13日 13:37
◇takasiさん

コメントありがとうございます♪
ああ、takasiさんのお庭にも、ポールズ・ヒマラヤン・ムスクが加わったのですね!
薔薇が咲き乱れるtakasiさんのお庭ですから、この薔薇もすでにあるものとばかり思っておりました。細枝ですが、伸長が早く、その分花も早くから楽しめると思います。
枝垂れて、さわさわと風に揺れる姿は素晴らしいですよ。

>これから、バラの季節なんですね。

はい。これからです。先年の大雪が功を奏したのか(雪が積もると根が乾燥しないので)どの薔薇もとても元気で、例年にないほど、たくさんの蕾が上がっています(*^^)v
ぶんな
2014年06月14日 09:10
遠い昔の人々もこの花を見ていた。一瞬、タイムスリップ、17世紀に生きる方の隣に並んで、「きれいですね」と言ってみました。妄想です。
2014年06月14日 23:54
◇ぶんなさん

コメントありがとうございます。
それぞれの薔薇の作出年度は、ポールズ・ヒマラヤン・ムスクが、1916年。ポンポン・ドゥ・ブルゴーニュが1664年ころ、とされています。
この時代に作出年度が特定されている、というのがすごいですね。
美しい薔薇を作りたいという夢、そして情熱。
薔薇ほど人々が情熱を傾けた花はないのではないかしら。
そうして大勢の人の手を経て改良を重ね、美しくなっていった薔薇ですが、ふと振り返えれば、原種の品位というか、研ぎ澄まされた原点の美しさに、胸を打たれます。
ローマ帝国で薔薇の花が愛されたことは有名です。そしてイスラムの世界でも薔薇は特別な存在だったようです。十字軍の遠征によってイスラムからヨーロッパに伝わった薔薇もあります。聖書に薔薇の花の記述はありませんが、キリストの受難の象徴である荊もまた花をつけます。あのお方が目にした薔薇はどんな薔薇の花だったのでしょう。

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