消えがてのうた part 2

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zoom RSS 康耀堂美術館コンサート 終わりました

<<   作成日時 : 2013/11/11 06:19   >>

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11月9日(土)の康耀堂美術館秋のコンサート、無事終了いたしました。


おかげさまで定員80名をゆうに超えるお客様にお越しいただき、盛況のうちに終わる事ができましたのも、
美術館のスタッフの皆様ほか、関係者の尽力のおかげと感謝しております。



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リコーダー 武藤哲也   チェンバロ 安田敬郁子




Pによれば、残響3秒以上(!)という展示室の一室で行われたコンサート。
まさにリコーダーとチェンバロのためにある、といっても過言ではない素敵な空間です。

第一部はコンサートの始まりにふさわしく、クープランのプレリュード1番で始まりました。
続いてR・カーの「イタリア風グラウンドによるディヴィジョン」と、「グラウンドによるグリーン・スリーブス」。
どちらも題名にある通り、グラウンドに基づいた曲。グラウンドとは、低音でひとつの旋律を繰り返す伴奏の上で、
旋律楽器がさまざまな変奏を奏でるバロック期の技法のひとつです。
切々と繰り返されるリズムや和声、落ち葉散る秋の気配にも似た哀感に満ちたチェンバロの響きと、
澄み渡った水のようなリコーダーの音色が、ひたひたと空間に満ちてゆきます。
二つのグラウンドをお楽しみいただいた後は、リコーダー・ソロによるテレマンの幻想曲10番と、
チェンバロ・ソロによるバッハのトッカータ(BWV914)で、それぞれの楽器の響きを堪能していただきました。
そして第一部の最後の曲、ヘンデルの「リコーダー・ソナタヘ長調」は、硬質で緻密な曲想のバッハに対し、
同じ秋をイメージする曲でも、どこか懐かしく、暖かく包み込んでくれるような曲。
演奏者も観客も、ふわりと和んだひと時でした。




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リコーダーの説明をするP。材質はオリーブです。
遠くまで良く通る音なので、ソロにはぴったり。






第二部は、がらりと趣向を変えて、ジャジーなアドリブによるアメイジング・グレイスから始まりました。
続く「ロンドンデリー・エアー」、「レット・イット・ビー」、「コンドルは飛んでゆく」といった良くご存じの曲の演奏に、
客席との距離が一気に縮まったように思います。
最後の曲が演奏された後は、熱い拍手が長いこと鳴り止みませんでした。
お越し下さった方たちに、音楽の素晴らしさを届けることができたという、何より嬉しい瞬間であります。




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今回使用したチェンバロは東京古典楽器センターのフレミッシュ・フレンチモデルです。
深い紺色の躯体にゴールドのライン、アラベスク模様が映えるシンプルで気品あふれるデザイン。
そして、繊細かつドラマティックな響き。

リコーダーとチェンバロは、時を同じくして隆盛期を迎え、同じ時期に忘れさられていった楽器ですが、
モダン楽器と比べ、より身体感覚に近いところにある楽器と言えるような気がします。
今回のコンサートでも、演奏者と客席との距離は、互いの息遣いが聞こえるほど近い。
音楽から生まれる生身の感動を、そのまま共有できる距離、と言ってもいいかもしれません。
このように最高の会場で、大勢のお客様をお迎えすることができた幸せを、ただただ感謝しております。
本当に、ありがとうございました。





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今回のコンサートで使用したリコーダーたち。
                   ソプラニーノ、ソプラノ、アルト、テナー、バス(A=440Hz, 415Hz)





★武藤哲也リコーダー&オカリナ教室はこちら → http://folli-2.at.webry.info/201503/article_4.html 





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康輝堂美術館コンサート
9月以来、ずっと更新を怠ったまま御無沙汰してしまいました いえ特別、何があったというわけではなかったのですが、ここ数か月、公私ともに忙しく、PCに向かう気力・体力がありませんでした。 そんなわけで、うかうかしているうちに気が付けば師走も中旬!? さしもの私も慌てました。ということで、久しぶりの更新です。 ...続きを見る
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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
コンサート御盛況で良かったですね。

私は音楽は全く駄目で、ピアノは少しやったのですが、吹く方は全く音がでません。
P様のリコーダーずいぶん立派なものですね。オリーブの木ですか!

いつか身近で見せていただきます。
さえ
2013/11/11 07:29
コンサートのご成功おめでとうございます!盛会で良かったですね。「残響3秒以上」とは、古楽器のために、あつらえたよう会場ですが、美術館なんですね。☆リコーダーって、沢山種類があるんですね♪チェンバロは学生時代、いつも講師控室で眺めていた魅惑の楽器です。クープランなど結構好きです!(^^)!。
ぬえ
2013/11/11 12:01
◇さえさん

おはようございます。

皆さん笑顔でお帰り頂いただけでなく、何人もの方からお声をかけていただいて、本当に良い雰囲気のコンサートでした。楽器に興味をもたれた方も多かったようで、演奏者二人に質問攻め(^^♪ 大勢の方といろいろなお話もできたようです。そしてコンサートは出会いも場でもありますね。今回も、嬉しい繋がりがいくつもできました。

リコーダーの材質は様々です。一般的に柔らかい木は柔らかい音が(桜、楓など)硬い木で作った物(グラナディラ、黒檀、紫檀など)は硬質で澄んだ音色になります。オリーブは硬い木なので、良く通る音、ソロ向きの楽器ですね。

>いつか身近で見せていただきます。

どうぞ手に取ってご覧くださいな♪
aosta
2013/11/12 04:19
◇ぬえさん

北海道はいよいよ雪と聞きました。それも時々吹雪いたとか?!
こちらでも八ヶ岳のてっぺんは真っ白。昨日は冷たい風が吹く中でタイヤを交換しましたので、これでいつ雪が降っても大丈夫(^^♪

今回コンサート会場となった美術館も12月から来年の4月まで冬季休館となります。
山の中の美術館なので、雪が降ると誰も来ない(^^ゞ
この美術館では年に2回ほどコンサートを企画しているようです。
大きな池のある中庭が会場となることが多いのですが、残響の事を大事にすれば、何と言っても展示室でやらせていただきたい!ということで、展示室Bが会場になりました。
この美術館の凄いところは、作品にガラスをかけずに展示しているということです。ガラスの反射なしに絵を鑑賞できる事は本当に嬉しいですね。

>いつも講師控室で眺めていた魅惑の楽器です

チェンバロは美術的な調度品としての価値もあったと言うことですが、本当に美しいですよね。この美しさゆえに、「貴族階級の象徴」としてフランス革命の際、多くの名器が破壊されたそうです。フルートに駆逐されたリコーダーも何百年もの間忘れ去られていた楽器でした。楽器にもそれぞれの運命があるんですね。モダン楽器にはない響きや音色が、聴く人を幸せにするのかもしれません。
aosta
2013/11/12 04:44
コンサート ご盛況で良かったですね〜
残響が 古典楽器には 特に大きな効果を
だすのでしょうね〜

おおきなチューバのような楽器を見るたびに
思っていたのですが
とくに この東京古典楽器センター、、のチェンバロなどと
名器のピアノなどを運んでくるとしたら、、
輸送もたいへんですね、、
奏者の方は その経費のことも考えないと、、??
素人の 下世話なはなしで ごめんなさい〜
カタナンケ
2013/11/12 09:13
コンサートのようすが見える?ようです。
たくさんの方々がチェンバロ、リコーダーを楽しまれたようですね。これを通してまた多くの素晴らしい繋がりができたことは何よりでした。
ぶんな
2013/11/12 14:44
◇カタナンケさん

古楽器はモダン楽器と音量が全く違います。だからと言ってマイクなど使うのはもってのほか。残響が長いと、自然にリバーブがかかった状態になり、聴いていて本当に心地良い響きに包まれます。欧米の教会などで頻繁に古楽コンサートが行われるのも、理由は全く同じなんですね♪

楽器の運搬、リコーダーの場合でも複数本を持ち込むとなるとかなりのボリュームになります。チェンバロとなれば何をか言わんや。ただ幸いなことに今回は、Pの友人が古典楽器センター製作のチェンバロを所有しており、同じ諏訪圏内ということもあって、気持ちよく貸し出して頂くことができました。遠方から搬送してもらう場合には、確かに楽器使用料に加えて、運搬の費用も考えなければならず、頭の痛いところではあります^^;
コンサートっていうと、一見華やか似見えますが、苦労の割には実入りが少ない(笑)
ではなぜそうまでしてコンサートをやるのか。名前と顔を知っていただくという実際的な効果もありますが、それ以上に聴いて下さる方あっての喜びは、何物にも代えがたいということなのでしょう。場合によっては自腹を切ってでも、という方もいらっしゃるようですが、わが家の場合、切るべき自腹もないので(笑)、毎回、赤字にならないように頑張っております^^; それでも少しづつではありますが、コンサートのお話をいただくことも増えました。同じコンサートでも、持ち込みと依頼とではいろんな違いがあるんですよ。
aosta
2013/11/12 15:56
◇ぶんなさん

コメントありがとうございました。

今回は会場の都合で定員80名ということだったのですが、最終的には100人近いお客様に聴いていただくことができました。このほかにも、受付で、すでに満員ということでお帰りになられた方もいらっしゃったとか・・・
NHK効果もあったのかもしれませんが、せっかく足を運んで頂いたのに会場に入ることができなかったお客様には、本当に申し訳ないことでした。
aosta
2013/11/12 16:05
なるほど、、このチェンバロは諏訪からですか、、それにしても
搬送が 大変ですね、、
80名〜100名、、ちょうど この古典的楽器の 音色を
共有できるには ちょうどいい規模でしょうか、、
響き渡る 天井がたかい石つくりの
聖堂で 聞いてみたいものです〜
カタナンケ
2013/11/12 18:26
音楽の事はあまりよく分からないのですが、大盛況のようですね〜!お客様がいっぱい! 大人気なんですね〜! 分からなくてもいい物を聞いているのは気持ちがいい物ですね。 いつかはお邪魔してゆったり心の感じるままに聞き入ってみたいです!
mint
2013/11/12 20:56
◇カタナンケさん

搬送は車に乗せてしまえば、後は車が運んでくれますから距離はあまり関係ないんです。むしろ車に乗せたりおろしたり、コンサート会場まで運んだり、といった一連の作業が大変です。相手は楽器ですから手荒な扱いはできませんしね。リコーダーの場合、一番大きいものは長さが2m以上、重さは6s。三分割してハードケースに入れて運ぶんですけど、そのほかにも必ず何本か持っていきますから結構な力仕事です。そしてチェンバロはと言えば、たぶん60s以上はあるはず。翌日は筋肉痛でした^^;
aosta
2013/11/12 22:22
◇mintさん

こんばんは。コメントありがとうございました。
今回は、大勢のお客様がいらして下さったということは大変ありがたかったのですが、それ以上に嬉しかったのは、皆様が心からコンサートを楽しんで下さり、とてもよい雰囲気のうちに終わることができたという事でした。雰囲気って、やっぱり伝わりますね。
いつになるか分かりませんが、東京方面でもできたらいいな、と思っています。
その時には、お目にかかれるかしら(^^♪
aosta
2013/11/12 22:26
aostaさん、今晩は。
コンサートのご成功、おめでとうございます。一度生で聞かせて頂きたいです、東京のほうでなにかしらの演奏の機会があれば良いのですが。
四十年ほど前のことですが、中学の吹奏楽部の先輩に誘われてリコーダーアンサンブルをかじったことがあります。当時はブロックフレーテとよんでいて、フランス・ブリュッヘンという人が有名でした。ごまかしのきかないとても繊細な楽器ですね、懐かしいです。
harukaeto
2013/11/13 20:07
◇harukaetoさん

おはようございます。
ここ数日はまるで真冬です。毎朝目が覚めると、外は一面に霜が降りて、雪が降ったのかと錯覚するほどです。八ヶ岳も冠雪し、先日は自動車のタイヤを冬タイヤに交換しました。

>先輩に誘われてリコーダーアンサンブルをかじったことがあります。

まあ!嬉しいお話です(^^♪
そうそう、一昔前はブロックフレーテと言われていましたね。高校生になったころから、毎朝NHK FMの「バロック音楽の楽しみ」を皆川達夫さんの解説でを聴くようになり、初めてブロックフレーテという呼び方を知りました。チェンバロという楽器の名前と音色を初めて聴いたのも、この番組でした。
ブリュヘンはPにとっても、神様の様な存在だったようで、ブリュッヘンとの出会いがなかったら、今の彼はいなかったと言えるくらい、大きな影響を受けたようです。harukaetoさんのコメントでブリュッヘンの名前を発見して、とても嬉しいです。これでまた共通点が増えましたね。
Pの生徒さんで80過ぎのおばあちゃまがいらっしゃるのですが、毎回本当に楽しそうにレッスンを受けておいでです。熱心に練習もなさり、私の耳にもその変化がはっきりとわかるほどです。リコーダーに限らず、楽器を演奏する喜びは、また格別なものと思います。
何かしら心寂しい時、気持ちが後ろを向いてしまうとき、harukaetoさんもリコーダーを手にとって見たらいかがでしょう。仮に旋律にならなくとも、自分で音を出したり、その音を聴くだけでも気持ちがほっとするかもしれません。リコーダーって、そんな楽器です。
aosta
2013/11/14 07:14

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