ロセッティに寄せて




                              大切なものを受け止めたくて

                              手のひらを広げる



                              それが何かは 分からない

                              それはいつも 目に見えない



                              遠く果てない 空の向こうから

                              静かに優しく 落ちてくるもの





画像




                              やがて 果実が実るように 

                              掌(たなごころ)にも 時は満ちる 
                                                            


                              その手ごたえは かすかでも

                              ほのかな光の色に染まった指先を

                              静かに風が 通りすぎてゆく
                              


                              仰向いて目を閉じれば あまやかな花の香り

                              私は天と地の間で 一本の木のように 

                              真っすぐ 立っている





                                                 by aosta   2013/07/09









ハニーサックル「グラハム・トーマス」

日本国に自生する金銀花の改良品種。蕾のうちは白だった花びらが開花とともに黄色へと変わってゆく。
花が開くと、甘く爽やかな柑橘系の香りが漂う。
寒さに強く、長く厳しい冬を耐え忍んで花を咲かせることから、別名を「忍冬」(にんどう)ともいう。 
一般的にグラハム・トーマスと言えば、オースティン作出のイングリッシュ・ローズを思い浮かべる人が大半だと思うけれど、どちらも英国の著名な園芸家にして薔薇の収集家でもあったグラハム・トーマスへのオマージュとして名付けられた。
薔薇にしても、ハニーサックルにしても、黄色い花にグラハム・トーマスと名付けた理由は私も知らない。
トーマス氏は「黄色」に特別な趣味を持っていたお方だったのかしらん。

我が家のハニーサックル「グラハム・トーマス」
勉強不足で新枝咲きと知らなかったばかりに、枝数がふえないままアーチに絡んで、数えるばかりの花をつけている。
適切な手入れもされないまま、光を求めて上へ上へとのびて行くから、花を見ようと思えば、私も仰向かなくてはならない。






今回の詩が生まれるにあたって、大きなインスピレーションを与えてくれたのがロセッティのこの詩でした。
今までもブログで何度も取り上げてきた大好きな詩です。
ブログタイトル「ロセッティに寄せて」にも、そんな意味も込めてみました。




                                  The Wind

                        Who has seen the wind?
                        Neither I nor you;
                        But when the leaves hang trembling
                        The wind is passing through.

                        Who has seen the wind?
                        Neither you nor I;
                        But when the trees bow down their heads
                        The wind is passing by.




                                Christina Georgina Rossetti (1830年- 1894)






                                   「風」           

                          誰が風を 見たでしょう
                          僕(ぼく)もあなたも 見やしない
                          けれど木(こ)の葉を 顫(ふる)わせて
                          風は通りぬけてゆく

                          誰が風を 見たでしょう
                          あなたも僕も 見やしない
                          けれど樹立(こだち)が 頭をさげて
                          風は通りすぎてゆく


                                        クリスティーナ・G・ロセッティ 訳:西條八十









                  ◆風の庭 → http://folli-2.at.webry.info/201106/article_1.html












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この記事へのコメント

Stanesby
2013年07月09日 16:45
グラハム・トーマスは、オールド・ローズの育苗家でもあり、薔薇の収集家でもありました。デイヴィッド・オースティンが作出したイングリッシュ・ローズを、尊敬する彼に幾つか見せたところ、グラハム・トーマス自身が「この薔薇に私の名前を付けてくれ。」と言ったとか。黄色のハニーサックルへの命名の方が後だとすれば、何となくストーリーが見えますね。(^^♪
カタナンケ
2013年07月09日 20:09
ハニーサッsクルは 優しい花で芳香が好ましいですね~
家にはよく似た ロニケラが2かいまでのびてあったのに
どういうわけかすっかり 枯れてしまいました~
で、、そこに ツルばらを はわしたいのですが、、
黄色ではないのが いいかな~
ぶんな
2013年07月09日 20:40
ロッセティの詩はaostaさんが訳されたのでしょうか。待つものにとって、今この時という時満ちる瞬間があるのですね。すべてはファンタスティックなうちにありながら、しかしほんの一瞬、もたらされた確かなもの。そしてそれが自らに不思議な変化をもたらしてまた去ってゆく。とてもよい詩です。ただこの中で「知覚」ということばがやや唐突に思われたのですが、ならばこの代わりにどんな言葉を考えてみましたが、うまく出てはきませんでした。とらえたのは幻でしょうか。はなびらの先端がやさしいグラハム・トーマスと相俟って醸しだす相乗効果がまたステキです。
こんどは星ではなく花を見上げているんですね。指先にはきっと何か変化が。
2013年07月09日 21:43
◇Stanesbyさん

お久しぶりです(笑)
グラハム・トーマス自らが選んだ薔薇だったんですね!そう言えば、ジャクリーヌ・デュプレという薔薇も彼女自身が選んだ薔薇でした。なるほど、そういう事だったんですね。

>黄色のハニーサックルへの命名の方が後だとすれば、何となくストーリーが見えますね。(^^♪

確かに! グラハム・トーマス自身が気に入って自らの名前をつけるべく選んだ薔薇が黄色だった → その後に作出されたハニーサックルの新種が黄色 → 黄色い薔薇の中でも最高傑作と言われるグラハム・トーマスにちなんで同じ名前がつけられた

と、こんな風だったのでしょうか?
2013年07月09日 21:49
◇カタナンケさん

カタナンケさんのお庭のハニーサックル(ロニセラ)もグラハム・トーマスに似ていたんですね。花の木の実は本当に千差万別ですが、なぜか似たような花が好き、という場合がありますよね。カタナンケさんとも同様の予感が致します。

枯れてしまったのは残念ですが、お二階までつる薔薇を誘引したい、誘引出来るなんて羨ましいわ。こちらは冬場屋根からの落雪が心配で二階まで伸ばすことは難しそうです。それにしても、一階から二階までの壁面でしたら、高さも広さも充分ですから、選択の幅が広がりますね。素晴らしい!
2013年07月09日 21:56
ハニーサックル、スイカズラ、大好きな香りの花です。 ホントにいい香りがいつまでも続いてほしいって思います。こちらはもう終わってしまいましたが、今が見ごろ?花の形も面白くて楽しいですよね。
2013年07月09日 23:19
◇ぶんなさん

ロセッティのこの詩は既に西條八十の素晴らしい訳がありますので、私などとてもとても・・・
昔小学校の音楽の教科書にも載っていた、短くて、それもシンプルな詩ですが、意味は深いと思います。ロセッティの「風」が意味するものは霊的な神の息吹であると感じます。まさに「風はいずこより来たりて、いずこへ行くかを知らず。されど、風の吹くところいのちが生まれる」の風ですね。

>「知覚」ということばがやや唐突に思われたのですが

ぶんなさん、恐れ入りました!
まさに「そこ」なのです。私もずいぶん迷ったのですが、他に適当な言葉を見つけることが出来ないまま、アップしてしまいました(~_~;)
もっと適切な表現をと悩んだ結果、上記のように書き直してみましたが、今回はいかがでしょう?ご意見をお待ちしております
2013年07月09日 23:20
◇mintさん

こんばんは。
ハニーサックルの香り、本当にいい香りですよね。決して甘すぎずふくよかで余韻の残る香りです。八ヶ岳周辺では白と黄色のスイカズラがあちこちで自生しているんですよ。もしかしたら軽井沢でも見つけることが出来るのではないかしら。

グラハム・トーマスほど大きな花ではありませんが、香りはむしろ自生種の方が良いような気がします。実は写真を撮ったのはしばらく前になります。花はもうしばらく楽しめるかと思いますが、連日の暑さで花に元気がありません。寒さには強いのですが、その分暑さに弱いのかしら。
ぶんな
2013年07月10日 21:57
こんばんは!
aostaさんの訳詞にもの申すとは、実は書いたあとで自分に呆れたことです。これまでもaostaさんの翻訳詩を拝見しておりますが、とても神経の行き届いた、まさしく言い得ていることばを慎重に選んで用いられていました。ロッセティの詩、私の申し上げたことを無にしないようご配慮くださり、嬉しくもあり恐縮してもおります。全体の雰囲気にうまく溶かしこんでしまわれたのですね。私は名訳だと思います。名訳というのは、特に詩の場合は心にすんなりと流れ込んでくる訳ではないかと。私も空に向かって、てのひらを広げてみたくなりました。
2013年07月11日 05:42
◇ぶんなさん

こんばんは。
再度のコメント、ご感想ありがとうございました。

ただ大変申し訳なく思いますのは、今回私の説明不足で、ぶんなさんの誤解を招いてしまったと言う事です。今回のこの詩は、ロセッティの"Who has seen the wind?"「誰が風を見たでしょう」と言う詩に触発されて生まれた私のオリジナルです。言葉が足りなかったことは私の責任です。本当にごめんなさい。最初にご指摘頂いた「知覚」と言う言葉があまりにも固く、いかにも翻訳調であったことも誤解を招いた理由の一つだったかもしれませんね。私の10代の読書体験は、いくつかの例外を除いて外国文学つまり翻訳ものが大半を占めていました。そのためもあるのかもしれませんが、本人は普通の文章を書いているつもりでも、はたからみると「翻訳口調」といいった印象を与えてしまう事がままあるようです。

とにもかくにも、ぶんなさんが気に入ってくださったことが一番の肝要。
ぶんなさんの一言がなければ、こんなにも真剣に校正することはなかったと思います。本当にありがとうございました。

P.S 以後、誤解のないよう、補足の意味で本文にちょっと文章を足しました。
しっぽ
2013年07月11日 22:00
単純な名前しか 花で知らないので いろいろな名前があるのだなあと感心してしまいます。この黄色い花は割に大きいように感じますが。。。忍冬ってこれだったのかと。白い花を想像していました。
それにしても 西条八十の訳は素敵ですね。
しっぽ
2013年07月11日 22:02
あ 西條さんごめんなさい!
おっちょこちょいしっぽでした。
ぶんな
2013年07月11日 22:17
たいへんな勘違いでごめんなさい。
最初はaostaさんの詩かと思い、次をよく読まずに、ああそうかこの翻訳なのだと思いこんだこと。よく確かめもせずに。
それにしても、これがオリジナルであればいよいよすばらしいですね。世界的に有名な詩なのだろう、うん。いかにも、と思って読みました。ハイ。
2013年07月12日 05:35
◇しっぽさん

おはようございます。
グラハム・トーマス、自生種の忍冬の改良品種なのですが、イメージはちょっと違いますね。しっぽさんが感じてくださったように野に咲く忍冬の花が1㎝あるかないか(あくまで私の印象ですが)であるのに対して、こちらは6㎝位はあるかしら。ただ、写真でご覧になると大きな一つの等に見えますが、花弁に見えるものはひとつひとつの花です。ほっそりとした管状の花が、先初めは白く、次第に黄色く変わって行くのですが、同じ一つの花房の中でも先進むスピードが違うので、白と淡い黄色が混在しているような花が咲きます。花はたくさんつきますが、色が控えめなのであまり目だ立つ、香りに気がついて花を捜した方も多いのではないかしら。URLで忍冬をリンクしてみました(^^♪
2013年07月12日 05:39
◇しっぽさん

>あ 西條さんごめんなさい!

あ! 私も右に同じくでした!!
あわててブログの本文の「条」ににんべんをつけさせて頂きました^^;

おっちょこちょいaostaでした。
2013年07月12日 05:47
◇ぶんなさん

私のほうこそ本当にすみませんでした。
たった一行書き加える労を惜しんだばっかりにぶんなさんをあわてさせてしまいました。判って下さるだろう、と言うのは私の思い込みで、傲慢でした。
以前にも同じ詩を同じ西條八十の訳でブログを書いているとは言え、読んでくださった方たちがそのことを覚えていようはずもない、という当たり前のことに思いが至りませんでした

ぶんなさんが「知覚」という言葉への違和感を表明して下さったおかげで、じっくり、この詩を見直すことができました。最終連、変わりましたでしょ?
この終わり方にしたことで、「詩」としてまとまったかな、と感じています。
ありがとうございました。
カタナンケ
2013年07月12日 12:25
~だ~れが か~ぜを み~いた~でしょ~
ぼ~くも あなた~も 見やし~ない、、
おもわず 歌ってしまいましたよ、、
みなさま メロディーもある歌、、てご存知かしら、、
2013年07月12日 20:46
◇カタナンケさん

こんばんは。

>おもわず 歌ってしまいましたよ

ふふふ、私も歌えますよ♪
確か小学校の音楽で習ったような気がします。今の若い方たちは知らないかもしれませんね。作曲は草川信。白秋の「ゆりかごのうた」も子の方の作曲だそうです。
昔は、何気なく歌っていたものですが、この歌詞にある「風」が意味しているものに思いいたって以来、以前にも増して大切なものになりました。優しい言葉で難しいことは何も言っていないのに、深い洞察に満ちた詩だと思います。
2013年07月13日 06:57
画像を見て、フランスでchèvrefeuilleと呼ぶ植物だと思いました。私はスイカズラと訳していたのですが、ハニーサックル? この花についてはブログに書いたことがあるので確認したら(URLリンクに入れました)、日本ではそう呼ぶらしいと書いていたのに、すっかり忘れていました!

私がこの植物の名を知ったのは『トリスタン物語』で、トリスタンとイズー(イゾルデ)が死んでから変身した植物ということからでした。フランスで実際の植物に出会ったら、恐ろしいほどの生命力で絡み合って伸びていき、あたり中に芳香を放つ植物なのだと知り、この悲恋物語の結末が別の角度から見えてきました。

庭の美しくない部分の石塀の部分に、野原で切ってきた枝を挿し木して、放置していただけなのに、すっかり壁を覆ってくれていて、葉よりも花の方が多いくらいに咲き乱れています。2種類を植えていて、赤が混じった品種は春先に咲き誇っていたのですが、今は黄色と白の花で覆われています。この植物を日本で見たことがなかったのですが、日本でも自生するのですね。日本のはデリケートで可憐な植物なのだろうと想像しました。
2013年07月13日 08:26
◇Otiumさん

すっかりご無沙汰しておりますのに、このように丁寧なコメントを頂き本当に嬉しいです。
ハニーサックル、忍冬、スイカズラ、自生種と園芸品種の違いはありますが、みな同じスイカズラ科スイカズラ属の植物です。白から黄色へと色変わりして行くことから金銀花とも呼ばれる日本のスイカズラ(忍冬)は、調べてみましたら学名がLonicera japonicaとなっていました。とすると、これは日本固有種なのでしょう。

トリスタンとイズー(私も”イズー”と呼ぶのが好きです・笑)は、スイカズラに姿を変えて想いを果たしたのですね。絡まり合いながら繁茂して香りを放つ・・・
思わず、夏の夜、濃密な闇の中で囁き交わすトリスタンとイズーをイメージしてしまいました。この花に結ばれぬ恋人たちを重ね合わせた意図を思う時、何か業のようなものを感じますね。

ハニーサックルと呼ばれるものは園芸品種なのかもしれません。
自生のものにくらべると花も大きくあでやかですね。赤花のハニーサックルは私も見たことがあります。赤とオレンジがかったピンクの花だったような気がしますが、どうだったかしら。
カタナンケ
2013年07月13日 08:58
やっと 疑問がとけました~
すいかずら=ハニーサックル=突き抜き忍冬

長年 同じ物かいな~違うものかいな~と
思い すいかずらと ハニーサックルは 日本語 英語のこと
と 理解してましたが
つきぬき忍冬が  ?? でした、、
わたしは 以前は つきぬき、、のほうで 呼んでいましたので~
すいかずらも素敵な名前だけど
つきぬき忍冬も いい名前と思わない?

このaostaさんの ブログを機に いまやっと調べたところです~
(花のかたちは 微妙に違ったりしてますが、、種類は同じすいかずら科)
2013年07月13日 20:56
◇カタナンケさん

>すいかずら=ハニーサックル=突き抜き忍冬

そうなんですよね、いろんな名前があるようです。
名前が違うと少しづつイメージが変わりませんか?
突き抜き忍冬のことを、突き抜きエンドウとばかり思い込んでいた時期がありました(笑)。確かにエンドウもつる性ですが、全く違う花なのに、どこで勘違いしたのでしょう。対生する二枚の葉っぱの中心を貫くようにして茎が伸びていることから名づけられた名前だと思うのですが、「名は体を現す」という言葉の通りだと思います。

ところでカタナンケさんは「♪緑の風が吹~く国に~、生まれて育~つ八~千~万♪」という歌詞で始まる歌をご存じではありませんか?
小学校の運動会で歌った歌です。Pに聞いても「知らない」って(-"-)
彼の方が私よりいくつか若いので、世代の違いかもしれませんが・・・
カタナンケさんが知っていらしたら、嬉しいのですが。
カタナンケ
2013年07月14日 09:58
♪ 生まれて育つ 八千万~♪  とは?
国の 人口のことよね、、そうすると
いまは 一億3千万(と 夫曰く) らしいから
う~ん 5~60年くらい前の歌?
わたしはしらないなあ~
aosta sanは どちらの出身かしら、、
わたしは 神戸だけどね~
2013年07月14日 23:13
こんばんは。草子です。

ロセッティなら、わたしは「菩提樹」が印象に残っています。
母が10歳の誕生日に買ってくれた詩集に、収められていた詩です。
好きすぎて、そらんじられるほど音読したはずなのに、
今となっては断片が記憶に浮遊するのみです。

すいかずら。海岸沿いに南へ下る道の脇に、毎年、咲くのです。
甘い香りに周りを見回していたら、
黄色と白の花がほかの樹から下がり、蜂が寄ってきていました。
もしかしたら、
近くのワイナリーのガーデンから逃げ出したのかも知れません。
2013年07月15日 05:51
◇カタナンケさん

何度も呼び出しまして申しわけございません^^;
♪みどりの風の吹く国に~、ご存じなかったですか・・・
8千万というのは、ご推察のように人口だと思います。母校の小学校では、毎年運動会で全校生徒がこの歌を歌っていたようで、かなり昔の歌だった可能性もありますね。
私の出身は長野県ですが、長野県には有名な「信濃の国」という県歌があります。文語体のこの曲は明治33年に信濃教育会の依頼で作られた歌だそうですが、途中転調が入って6番まである長い曲を、歌詞はともかく、長野県出身者はみなこの歌を歌える^^;
「みどりの風」も全国的な曲ではないのかもしれませんね。
2013年07月15日 07:20
◇草子さん、ようこそ

10歳のお誕生プレゼントにロセッテイの詩集を選んだお母様、なんて素敵な方でしょう。草子さんもまたその詩集が似つかわしい聡明なお嬢さまだったのでしょうね。
草子さんがお好きだという「菩提樹」、私にはすぐにそれと思い当たらないのが、とても残念。そう言えば、書棚のどこかにロセッティの「sing_song」という小さな集集があったはず。(その昔復刻されたオックスフォード絵本の中の一冊を古本屋さんで見つけたものなのですが)その中で読んだような気がするのですが、どうだったかしら・・・

確かめようにも、探す時には見つかりません。
書棚と買いましたけど一度平積みの本の中に紛れると、探し出すのは一苦労です。でも、よいきっかけを頂きました。ロセッティの捜索を兼ねて、本の整理を致しましょう!

ワイナリーから逃げ出してきたすいかずら、なんだかそれだけで小さな物語が生まれそうです。すいかずらの白と金色の花は形も香りも優しいですね。
海岸沿いに南へ下る道・・・海からの風は強いのだろうか。道路脇のフェンスに絡んで花を咲かせているすいかずらの花の優しさ、強さをそっと思ってみます。
ねこギター
2013年07月16日 04:47
お久しぶりです。
aostaさんの詩。花に思いを寄せる微視的な世界から、ラストの一行でカメラが一気に引いて、地上から天空にまで視界が広がるイメージがいいですね。
ちょうど先日、「D.G.ロセッティ展」図録(1990年)を手に入れました。それで、持っていたアンソロジーの詩集には、ロセッティ兄妹の詩も少しあったのを思い出し、読み返しているところです。クリスティーナは、繊細で慎ましい人のような感じがします。
風が木の葉をなびかせる音は私も好きですねえ。特にこの夏の時期に山に入って、太陽の照り付ける場所から木陰の入った時に、ザザザッと風が通り抜けるといい感じです。
暑さはまだまだこれからですね。ビールの空き缶が毎日増え続けています。
2013年07月16日 06:15
◇ねこギターさん

おはようございます。
久しぶりにねこギターさんのお名前を発見してとても嬉しいです。
「D.G.ロセッティ展」Bunkamuraで開催されたのですね。その昔は美術手帖やぴあなどで展覧会情報を子細にチェックしていたものですが、ここ10年はそうした情報からすっかり疎くなってしまい、そのために上京するという事がなくなりました。
(それでも昨年のバーン・ジョーンズ展などは行けなかったことが心残りです)
ロセッティ展、知らなかったとは言え、残念!

クリスチナは、ねこギターさんが感じていらっしゃるように、控えめで人の前で主張するタイプの女性ではなかったようです。信仰の違いから(クリスチナは熱心な英国国教会信者でした)恋人とも結婚することなく、社交的な生活からも遠い日々を送っていたと聞いています。
この世のざわめきから遠いところで風の音に耳を澄ませ、水の反射に心躍らせては、それらの事象に特別な美しさと意味を見出した女性だったのでしょうね。

風になびく木々の囁き、銀色に光る葉裏・・・・風の音」は森の音でもあります。
木々の間を過ぎてゆく風の音は、なぜか心を落ち着かせてくれます。
風のない穏やかな日は、むしろ寂しいとさえ感じてしまいます。

>ビールの空き缶が毎日増え続けています。

我が家はもっぱら”偽ビール”ですが、同様の現象が起きております^^;
夏はやっぱりビールですね!
暑さもこれからが本番、どうぞごくれぐれも自愛ください。
ANNA
2013年09月06日 22:36
aostaさん

こんばんは。
この夏のジブリ映画「風立ちぬ」先日観てきました。
映画の中で、ヴェルレーヌの詩とこちらでaostaさんが
ご紹介くださったロセッティの詩の一部がでてきて
「あっ!!」とうれしくなった私です。

aostaさんがロセッティの詩にインスピレーションを受けて
つくられたという詩もとても素敵ですね。
希望の兆し、静かな意思も感じられてとても好きです。




ANNA
2013年09月06日 23:56
aostaさん、ごめんなさい。訂正です。
ヴェルレーヌ→ヴァレリーでした。
2013年09月07日 05:48
◇ANNAさん

おはようございます。
「風立ちぬ」ご覧になられたんですね!
こちらでも最寄りの映画館で上映中なので、近いうちに観に行きたいと思っています。先月は、主人と「終戦のエンペラー」を観たあと、ちょうど帰省していた息子と「ローンレンジャー」を観たのですが「風立ちぬ」はまだ観ていません。
「少年H」も気になります(笑)
「風立ちぬ」のロセッティ、どんな場面で使われているのか、観に行くのが楽しみになりました。宮崎作品ではいつも風が吹いていますね。そしてときに、風が大きな意味を持って描写されています。宮崎さんの引退宣言が、世界中で大きな話題になっているようですが、この方が風に託したメッセージに世界が共感しているということなのでしょう。すごい人だと思います。宮崎さんをして「日本のディズニー」と呼ぶ向きもあるようですが、ディズニーにはない深さを感じます。哲学的な深さ、と言ってもいいかしら。それぞれの時代もあるのでしょうね。ディズニーの時代には、まだ無邪気な夢が生きていました。
2013年09月07日 06:01
◇ANNAさん

>ヴェルレーヌ→ヴァレリーでした。


ふふふ(^^♪
私も同じ間違いをしていましたよ。
実はこの映画、下敷きとなった堀辰雄の「風立ちぬ」への思い込みが強くて、最初、観ることに躊躇がありましたが、今では、堀辰雄が、宮崎駿が使った「いざ生きめやも」この言葉の真実の意味をを知りたくなりました。
ANNA
2013年09月10日 15:27
aostaさん

こんにちは。
ヴェルレーヌ→ヴァレリー...
私の間違いにお優しいフォローをありがとうございます。
最近こういうことが増えてきて...どうしましょう。

>宮崎作品ではいつも風が吹いていますね
aostaさん、実は私も同じことを思っていたんです。
今回の作品でも...いえいえ、aostaさんは、これからご覧になるのですから
お口にチャック(私が子供の頃、静かにしなければならない場面では先生が生徒にこう言っていました。)しておきます。


2013年09月11日 05:57
◇ANNAさん

おはようございます。
昨日はに一日さわさわと気持ちよく秋風が吹いていました。
期待に満ちた明るい春風、一瞬の涼を届けてくれる夏の風とは、また少し違う秋の風。心の奥底までしみてくるような優しい風でした。

物忘れや感違いは、私の専売特許ですよ(笑)
主人からは「三歩歩けば忘れる」とまるで鶏扱いされているaostaです(-"-)
やれやれですね。

お口にチャック、これはまた懐かしい。
そういえば最近あまり効か聞きませんね。子供だけでなく大人に対しても「お口にチャック!!」と言いたくなるような場面が多い昨今です。

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