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zoom RSS 門田展弥「オランダ幻想」 楽譜出版のお知らせ

<<   作成日時 : 2013/02/24 19:06   >>

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前回の「フーガの技法」につづきまして、またまたCD付楽譜出版のお知らせです。

昨年末に出版されましたバッハの「フーガの技法」楽譜の案内を終えて、やれやれと一息ついていた昨日。
郵便ポストの中にA4判の茶封筒を発見。
もしや・・・と思いながら確認したところ、やっぱり!
差出人は、楽譜出版社のリコーダーJPさんでした。
私が怠けているうちにP氏演奏CD付の新譜が3月出版の運びとなっていたようです。

今回はリアルタイムでご案内をせねば!!
ということで、門田展弥さんの「リコーダーアンサンブルのための組曲 オランダ幻想」の紹介です。
楽譜についているCDの演奏は、P氏こと武藤哲也。
毎回しつこくごめんなさい。一応営業担当なので(^_^;)


画像



本楽譜巻頭で、作曲者である門田さんご本人が「出版にあたって」という文章を寄せていらっしゃいます。

 

この作品は2002年2月、オランダ滞在中にドイツ出身のリコーダー奏者Barbara Karst氏の委嘱(組曲の各タイトルはKarst氏による)を受けて作曲しました。もとはBamboo Pipeアンサンブルのための作品でしたが、今回の出版にあたってはリコーダーアンサンブルのために3度高く移調するなどいくつかの改編がなされました。
 オランダの厳しい冬とその後に訪れる春の気配を身近に感じながら作曲したものです。初演はKarst氏の主宰するアンサンブルによって完成後ほどなくオランダHaarlemにて行なわれました。 以下略
                                 
                                            2013年2月 門田展弥




Bamboo Pipeとは必ずしも尺八だとは限らないと思いますが、「氷」「融」「水」「火」と名付けられたそれぞれの曲は「オランダ幻想」というタイトルに反して、むしろ日本的な叙情を感じさせる組曲です。
これは全くの個人的な感想ですが、凍てついた冬、暗く曇った空の下で灰色に凍りついた運河を見つめながら、作曲者が幻のように思い描いていたのは、もしかしたら凍てつく日本のイメージではなかったか・・・
ふるさとを遠く離れたオランダで、異邦人としての作者が夢想する幻、という意味での「オランダ幻想」なのでは、という勝手な解釈です。
全てが雪と氷に閉ざされるモノクロームのオランダの冬。
凍り付いていた運河がやがて少しずつ緩み、頑なに凍り付いていた状態から自由な水となって開放される時間の流れとともに、春へ思いは火のように熱く燃え上がってゆく。
しかし気がつけば、まだその炎の色は冷たく青い。
流れる水の気配も、寄る辺なく物悲しい。
春の気配も、火、と感じたものも、あえかな幻であったのか、全ては幻想。季節はまだ冬。
燃え上がるのは火ではなく、はるかな春への想い。
(繰り返しますが、これは全く私の個人的な感想です。)



楽譜には「中〜上級者向き」と成っていますが、P氏曰く「指遣いそのものは、初級から中級といっても全く問題はないと思うけど、難しいのはユニゾンの部分だと思うよ。」
なるほど。ユニゾンですか。

ユニゾンを美しく響かせるためには、各自が正しい音程でぴたりと合わせることが何より大事。
正しい音程を出すということ。
これはリコーダーを演奏する上で、もしかしたら、一番難しいこと。
ピアノのように鍵盤を叩けば正しい音が出る楽器と違い、自らの耳だけを頼りに「正しい音」を作ってゆく楽器・・・
リコーダーの難しさも楽しさも、まさにこのことにこそあるのかもしれません。





         ★CD付楽譜のお求め、試聴はこちらから →  http://www.recorder.jp/piece/3/3038.htm




最後に僭越ではありますが、今回のP氏の演奏を門田さんご本人がとても気に入ってくださったということを、あえて記させていただきますことをお許しください。
作曲者に喜んでいただける、これはP氏のみならず演奏者にとっては最高のお褒めの言葉ですから。


武藤哲也リコーダー&オカリナ教室はこちら → http://folli-2.at.webry.info/201503/article_4.html 






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> これは全くの個人的な感想ですが、凍てついた冬、暗く曇った空の下で灰色に凍りついた運河を見つめながら、作曲者が幻のように思い描いていたのは、もしかしたら凍てつく日本のイメージではなかったか・・・

私も似たような印象を持ちました。リコーダーは西洋の楽器ですが、それでも日本の古都の響きのように感じました。Bamboo Pipeで演奏されたのなら、もっとそう感じたかもしれませんね。原調はこれより3度低いとのことなので、さらに落ち着いた感じになって望郷の念が高まるかもしれませんね。
 
Stanesby
2013/03/07 09:23
◇Stanesby

おやおやStanesbyさん、お久しぶりの登場、大歓迎です(^^♪
「望郷の念」私のイメージにぴたりとはまる言葉をありがとうございます。
幻想、という題名から想起されるものの形は人によって皆違うのでしょうけれど、私としては「望郷」という響きが似合う曲だと思いました。
Bamboo Pipeによる演奏を想定して作られた原調、私も聴いて見たいです。
aosta
2013/03/09 09:03

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