レンズ豆のシチュー(娘のためのレシピ)




前月に続いて先日も夏休み中の娘が帰省しました。
いつ帰ってきても一泊か、よくて二泊。あわただしく東京に帰っていきます。

娘は就職活動真っ最中の大学3年生。
今回のようにふた月続いての帰省は初めてです。
「それでは!」と、久しぶりに娘の好きなレンズ豆のシチューを作りました。
スペイン語ではレンズ豆のことをレンティルと言うのだそうです。
たまたまこのお料理を教えてくださったのがスペインの方だったので、私には今でもレンズ豆というよりレンティルといったほうがしっくりきます。
「今日のお夕飯はなあに?」と聞かれて「レンティル」と答えるたびに娘が浮かべた笑顔。
朝晩急に冷え込むようになって、アツアツのシチューがおいしく感じられる季節になりました。
ということで、今回のお料理は、レンティル・シチューに決まり!!



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久しぶりに娘と二人でお台所に立ちました。なんだか嬉しい。
まずはサラダの準備から。
「コールラビ、なるべく薄く、細く切ってね。」という私の言葉にうなずく彼女、包丁さばきも鮮やかな千切り!
おやおや、いつの間に技を磨いたの?!
丸ごとゆでたビーツの皮もツルツル上手に剥いています。
ハーブチキンはすでに下ごしらえを済ませて冷蔵庫の中でスタンバイ。
時間を見てグリルに入れれば、後は手間いらず。
カンタン・ラクチン・ハーブ・チキン。

あなたが好きなレンティル・シチューの作り方、覚えてね。
レンティルのいい所はさっと水洗いするだけですぐに使えること。
戻す手間が要らないから思い立ったらすぐ出来ちゃう。
まずは水洗いして軽く水を切ったらボールに入れておいてね。
ニンニクをひとかけか、ふたかけ、みじん切りにして多めのオリーブオイルでゆっくり炒めます。
焦げてしまわないように火は弱めに。
ニンニクがキツネ色にほんのり色づいてきたら一度フライパンから取り出して、今度は1センチ角のサイコロに切ったベーコンを同じフライパンで炒めるの。
ベーコンはブロックを使うこと。ここでも弱火でベーコンの旨みをじっくり引き出すことが大事。
同じくサイコロに切った、ジャガイモ、ニンジン、色紙に切ったタマネギを加えて軽く炒め合わせたら、ニンニクを戻して水を入れここで、レンティルを加えてね。
ローリエ(2枚くらい)、ブイヨン・キューブ(個人的に私はA社のものよりマギーのブイヨンが好き)を加えてひと煮立ちさせたら、水煮トマトをひと缶、トマトを手でつぶしながら入れてグツグツ。
焦がさないように火加減は弱火から中火で。
さて、お芋やニンジンに火が通ったら、色紙切りにしたピーマンも加え、大匙山盛り二杯パプリカも振りいれて、
あとはとろみが出るまで優しく煮込みながら、出来上がりを待つばかり。


(おっと、そろそろチキンを焼かなければ・・・)と冷蔵庫からチキンを取り出してグリルにセット。
そしておもむろにスイッチON!





メインのお肉のお料理は簡単ハーブ・チキン。
付け合わせはコールラビのサラダとビーツ。
ワインはレンティルに合わせて赤のフルボディで。

画像

お皿の後ろに見えるのはシイタケではなく(笑)、ビーツです。
写真では色が良く出ませんでしたが、本当は鮮やかなルビーレッド。
缶詰のものよりしっかりした歯ごたえとやさしい甘みがあります。
酸味を効かせたドレッシングが良く合います。






さてもう一度レンティルの続きにもどりますよ。
味を見て塩を足したり、場合によってはもう少しコンソメを加えることもあるし、
もしあればだけれど、最後にアンチョビー入りのグリーン・オリーブを加えてもおいしいわね。
もっともこの場合アンチョビーやオリーブに味がついてるから塩加減は控えめに。
そうこうしているうちにシチューもトロリとしてきたでしょう?

そうそう、忘れてはいけないのが盛りつけのときの最後の「おまじない」。
盛りつける前、各自のお皿に軽くシェリーヴィネガーをたらしておくこと。
そうね、テーブルスプーンに半分くらいかしら・・・
もちろんシェリーヴィネガーがなければワインヴィネガーでも構わない。
お鍋に直接入れるのではなく、盛りつける際それぞれのお皿にたらすのはなぜ?
私も確か聞いた覚えはあるんだけど、納得のいく説明はなかったような・・・
「ずっと昔からそうしていたから。」
多分、そんな答えだったような気がするわ。
そのほうが「おまじない」らしいでしょ。
おまじないに理由はいらない。
不思議ね!ヴィネガーを足すことで確かに味が引き締まる。


おお、グリルからはチキンが焼き上がったよい匂いが!
コールラビとビーツのサラダはもうすでに出来上がっているし、テーブル・セッティングを済ませたらご飯ですよ。


と、ここで思わぬデザートが登場!!
主人が会社の帰りがけにケーキを買ってきてくれました。
娘は9月生まれ、今月24日が誕生日なのです。
いつものケーキ屋さんがお休みで、心積もりのケーキが買えなかったからアップルパイになっちゃった・・・
と、残念そうな彼。
あら、とんでもない!
ありがとう!


ということで、急遽娘の21歳の誕生日のお祝いを兼ねた夕ご飯。
お料理もワインもおいしかった!
三人で代りばんこにおかわりするのが忙しくって写真を撮るのがおろそかになってしまいました。
もっときちんと美味しそうな写真が撮れるはずでしたのに・・・・

秋はまだこれからが本番です♪









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この記事へのコメント

2009年09月19日 08:56
久しぶりにお嬢さんとのキッチン、会話も楽しいですね。レンティル・シチューがおいしそう、お嬢さんもしっかりとレシピを覚えてくれたことでしょう。
ご家族での誕生祝い、素敵でした。
2009年09月19日 12:04
aostaさん
レンティル・シチューは私もレパートリーに加えさせていただいて良いですか?メモメモ!!で読ませていただきました。
そして、食卓のご主人やお嬢さんやaostaさんの素敵な笑顔が浮かんでくる記事でした。
なんだか私も嬉しくなりました。
かざぴー
2009年09月19日 13:28
お嬢さんの21歳のお誕生日おめでとう。
素敵なディナーですね。ビーツのサラダ、レンティル・シチュー
作ったことがないので、トライしてみたくなりました。
これから久々に、家族で原村へ向かいます。
21日は「さきおりフェア」楽しみです。
2009年09月19日 15:09
アツアツのシチュー、さぞおいしかった
ことでしょうね。
なにやら私の胸まで温かくなるような
お話でした。
なんでもない一家の団欒にこそ、幸せが
満ちていますね。^^
ちょろえ♪
2009年09月19日 15:41
こんにちょは♪
なんてステキ!やさしい香りまで漂ってきそうです。
私も近いうち、こちらのレシピに挑戦してみます。
直接語りかけてくれているようで、とても幸せな気持ちになりました。
私にとっての母の味は。。。たくさんあって浮かびませんが、美容師の片手間にぱぱぱと作ってくれた、通称『パッカン』。おしょうゆと砂糖のたまご焼きがゴハンの上に乗っただけのものです。一番先にこれが出ると、天国でママは苦笑いしてるかもしれません。へへへ。

HT
2009年09月19日 16:20
こんにちは。
お嬢様お帰りになって一緒にお料理されていいですね~。
お料理のむ腕も上がってきていましたか、大学へ行っていて、でもちゃんと料理とかされているからですよね。私の処も長男がそんな感じです。帰ってきてやってくりますが手伝わせてくれないです。
子供に覚えていてほしい味ってありますよね。私の処もあります。一応長男次男ともに伝えました。3人で誰が作ってもおなじ味になります。
お嬢様にも伝えてあげてください。きっといいお嫁さんになりますね。
2009年09月19日 20:29
お嬢さんのお誕生日、おめでとうございます。

母から娘へ
料理の味を受け継いでいくのですね。

内の娘達も、やってますよ。

いつかは、うまくなってくれるかな?
2009年09月20日 06:24
◇森の生活さん

おはようございます。
昨夜から今朝にかけて吹いていた風もやっと治まりましたね。
娘とは一緒に作りましたので、手順も食材の分量も合う程度了解済みであることを前提にした覚書のようなものなので、レンティル・シチューのイメージだけでも伝わったなら嬉しいです♪
2009年09月20日 06:34
◇alexさん

おはようございます。
その後、お咳のほうはいかがですか?
連休中はお休みが取れますか?何事にも真正面から全力投球なさるalexさんであることは存じておりますが、上手に息抜きをして身体を休めてください。
レンズ豆のシチュー、前にレシピを・・・というお話をしたきりになっていて、ずっと気になってたというのも、今回アップした理由のひとつにありました。
作り方は例によってアバウトです^^;。
アツアツのシチューで温まってくださいね。
2009年09月20日 20:49
お嬢様のお誕生日おめでとうございます。一緒にお酒を飲めるようになると、親子の付き合い方も変わってくる気がしますよね。
ビーツ大好きです~。美味しそう~。スープにしてもとっても綺麗な色が出ますよね。
2009年09月20日 22:26
◇かざぴーさん

こんばんは!
こちらへおいでになられるんですね♪
さきおりフェア、私の知っている方の作品も出品されるようですが、連休中はずっと仕事が入っており、行かれるかどうかもわかりません。
仕事の最中も私を誘うようにガラス窓の外で雑木林が揺れています。
まだ青い団栗の実が風で落ちてきます。栃の実はつやつやと充実した実がはぜています。ヤマボウシの実も赤く熟しました。
今日のような秋晴れの午後は、木の実の落ちる音を聞きながらゆっくり散策したいですね。
2009年09月20日 22:35
◇harukaeto さん、こんばんは。

>なんでもない一家の団欒にこそ、幸せが満ちていますね。

何でもないこと「、当たり前に見えること」に人の心は温まるのかもしれません。いつものことがいつものように過ぎる幸せ、毎日の小さな幸せの積み重ねが、いつも同じ場所に帰ってゆかれる幸せを作ってくれるように思います。
親として子供に残してあげられるものは、決して大それたことではなく、こうした日々の積み重ねなのかもしれないと思うようになりました。
もしかしたら、思いでは人生を作ってゆくものなのかもしれません。
2009年09月20日 22:43
◇ちょろえ♪ちゃん

「パッカン」、美味しそうです!
甘辛味ってなぜかお母さんの味ですよね(*^^)v
だし巻き卵も美味しいけれど、しっかり味付けされた卵焼きはなんだかほっとする安心の味です。これがあれば大丈夫!ていう砦みたいなものかもしれません。
お忙しく立ち働いていらしたお母様。その忙しさを良く知っていたちょろえ♪ちゃん。この了解があって「パッカン」は「パッカン」として最高のごちそうだったのでしょうね。
いつか私もちょろえ♪ちゃんのお母さんの味がする「パッカン」を食べてみたいと思いました。
2009年09月20日 22:55
◇HTさん

こんばんは。
HTさんの息子さんたちもお料理がお上手なんですね。
男のお子さんだからこそお料理ができたほうが安心、という気がします。
長男にはお味噌汁のおだしの取り方から教えたのですが、連日夜遅い仕事で自炊が難しいようです(悲)。
娘は良く携帯で作った料理の画像を送ってきます。最初のころはワンプレートだけでしたが、だんだん食卓に並ぶお皿の数増えてきました。
当初2泊する予定だった今回、二日目のお夕飯は和食のつもりでしたのに、松本の知人の家に泊まることになり、残念でした。
2009年09月20日 22:59
◇takasiさん

いつもありがとうございます。
takasiさんのおうちのお台所からはいつも明るい笑い声が聞こえているのではないでしょうか。
お台所は家庭の中心、いつもにぎやかで温かい場所であってほしいですね。

>いつかは、うまくなってくれるかな?

大丈夫、お料理は愛情そのものですから!!
2009年09月20日 23:13
◇うさみさん

うちの娘もいつの間にかお酒が飲めるようになりました。
家にいたころは、私がワインを飲んでいるとグラスを横取りして、「う~ん、いい香り!」などと悦に入っていたくらいですから、私の相手として不足はありません。

ビーツは今日も買いに行きました。
連休中は別荘客で混雑する地元の農園ですが、ビーツを手に頭をひねっているご夫婦に「美味しい食べ方」を伝授して帰ってきました。
う~ん、おせっかいだったかも(笑)・・・
ビーツをゆでる時のあの鮮やかな色は何とも言えません。
うさみさんはボルシチだけでなくスープにも入れるのですね。今度私も「ビーツのスープ」試してみます。
ビーツのほかに食材ははどんなものをお使いになりますか?
かげっち
2009年09月24日 12:41
aostaさん、こんにちは。

これってもしかして、旧約聖書で双子の兄エサウが狩から手ぶらで帰った時、弟ヤコブが作っていた煮物のことですか!?空腹に負けて、長子の相続権と引き替えに、食べさせてくれと頼んだやつ。私は単純に「長子の特権を軽んじるほど空腹だったのか」と思っていましたが、これくらい美味しそうな煮物であれば解釈も違ってきますね(笑)そういえばエサウという名は、赤い人という意味だったのではないかしら。

うちの息子は年明けで21、妹よりはるかに料理が得意で、調味料まで自分で作っているようです。

子どもらが大きくなったので、ついに夫婦二人旅に出ました。長崎県の諫早と島原で恩師・友人に会い、噴火の跡を眺望してから天草へ。キリシタン時代の神学校跡の資料館や、明治以降に復興した教会を訪ね、改めて歴史の深さを知りました。
Gelsomina
2009年09月24日 13:14
材料とアルコールは持参します。
お料理教えて下さい!

どろっぷす
2009年09月24日 21:05
娘の為のレシピは、お母さんが優しく歌ってるように、私には聞こえてきます。
素敵ですねー
手に取るように情景が浮かんできます。

ビーツ、変わったものが好きな私、あるときお昼のランチにボルシチを出しました。
帰った彼女はトイレに行ってびっくりしたそうです・・・・ご想像にお任せ・・・
>レンズ豆のシチュー・・・私もレシピを参考に作りたいです。
ハーブチキンも美味しそう!

憬れの食卓に
2009年09月25日 21:11
◇かげっちさん

こちらにもコメントをありがとうございました。
エサウが長子の相続権と引き換えにしてまで食べたかった「赤いもの」はまさに「レンズ豆の煮物」だったと後述の文章にもありましたね。
「煮物」を「シチュー」と考えて差し支えなければ、まさしく「レンズ豆のシチュー」なのかもしれません。レンズ豆は古くから中近東一帯で食べられていた食材のひとつでした。味付けのほどはどうにもわかりません。「赤い」としかありませんもの(笑)。ただ、イベリア半島にはル・コンキスタまで多くのユダヤ人が住み、ムスリムとユダヤ的な文化は今に至るまで大きな影響を残していることを考えれば、このシチューも、ユダヤに端を発する料理だったのかもしれませんね。
このお料理を教えてくれた友達はアンダルシア出身でしたから、その可能性はおおきいかしら、とも思いました。

>エサウという名は、赤い人という意味だったのではないかしら。

エサウがエドムとも呼ばれたのは「赤いもの」すなわち「アドム」を好んだから、という記述がありました。

お料理がときな息子さん、頼もしいですね!
長崎の旅、またゆっくりお話を伺いたいです。
私も遅ればせながらひと月ほど前に若桑みどりさんの「クアトロ・ラガッツィ」を読み終えたところです。そして遠藤周作の「沈黙」を再読いたしました。
この信仰の歴史をどう考え、どう受け止めていけばいいのか、震撼する思いでした。
2009年09月25日 21:18
◇Gelsominaさん

久しぶりのコメント、嬉しいです!!!

>お料理教えて下さい!

何をおっしゃいます。私の方こそ弟子入りさせていただきたいですよ!
いつぞや伺いました時のお料理、すばやく、美しく、美味しく、と三拍子そろったお手並みに感服したaostaでした。

最近体重が増えつつあるので、最近の夕食はなるべく低カロリーを心がけていますが、なかなか効果が現れません(悲)。
いつもスリムなGelsominaさんが羨ましい!!!
2009年09月25日 21:30
◇どろっぷすさん

こんばんは。
ビーツ、お好きですか?おいしいですよね~。
でもお料理となると、まずボルシチ。そしてサラダくらいしか思いつかないaostaです。何かほかの食べ方をご存知でしたら教えてくださいな。

ビーツと言えば、自宅近くの北欧料理のレストランでビーツが出てきたときのこと。オードヴルの一品だったのですが、なんと生クリームが添えられていたんです。当然と言えば当然ですが、クリームがすっかりピンク色に染まって、ギョっとしてしまいました。
トイレでびっくり!には負けるかもしれませんが(笑)

分量も書きませんでしたので、レシピと言えるかどうか・・・
まあ、娘のための覚書のようなものなのでお許しください。ミネストローネを作る時の感覚でお試しください。
ハーブ・チキンは、塩・胡椒してローズマリーやタイム、オレガノ、セージの類を振ってなじませたら一晩くらいヨーグルトにつけておくと焼きあがりがふっくらするようです♪

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