消えがてのうた part 2

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zoom RSS シュネーコッペ / ラベンダー・ピンクの移ろひ

<<   作成日時 : 2016/07/11 19:46   >>

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1984年、ドイツのKarl Baumによって作出された薔薇、シュネーコッペは、スノー・ペイヴメントとも呼ばれる。

作出はドイツ、そしてルゴサ系とくれば、耐寒性は二重丸。
透明感のあるラベンダーピンクの花色と、素晴らしい香りは、ルゴサ系の薔薇の中でも類を見ない。


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八ヶ岳山麓の庭で、この薔薇がふっくらと大きな蕾をつけるのは、5月も半ばを過ぎてから。
特筆すべきは、蕾の完璧なフォルム、苞葉の曲線の美しさ!
この小さな形の中で、密やかな力が息を凝らし、開花のときを待っている。

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蕾がゆるゆると開いてゆくにつれ、薄い和紙のような花びらには淡い仄かに紫を帯びてくる。
一番青みが深く見えるのは、黄昏の前後なのだけれど、この微妙な色の再現はひどく難しい。
青みを帯びたピンク色は満開を過ぎると、日を追うにつれ、白く退色してゆく。
散り際ははらはらと、風に散る桜にも似て。
薔薇の下は、散り敷いた花びらで白くなる。

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剣弁高進咲きのモダンローズや、花びらの重ねも多く豪華なオールド・ローズから見れば
ハマナスの改良種であるこの花は、およそ薔薇のイメージからは遠いかもしれない。
形もあまり整わない花姿は、あたかも薄葉紙で作った細工のように儚いが、
このくしゅくしゅふわふわとした緩い感じは、逆に魅力的でもある。

この薔薇が、自らの花びらの重さに耐えかねて打つ向き加減に開く頃、見透かしたかの如く雨が降る。
薄い花びらは雨に弱く、濡れそぼったまま変色し、やがて朽ちてゆく。
雨を避けようと花を切り、部屋に飾れば、室内は馥郁たる薔薇の芳香に包まれ、私が大好きなクローブ様の香りが
鼻腔に満ちる。

本によっては、返り咲き、もしくは四季咲きと記されたものもあるが、我が家では春先の一瞬、この花を愛でるのみ。
今だけの儚い美しさなればこそ、思いも深くなる。

高原の気候がちょうど良いのだろう。
樹高はさほどではないが、毎年、旺盛にシュートを伸ばし株が大きくなる。
隣に植えたロサ・グラウカも予想外に大きく伸長し、さてここは思案のしどころ。
かなり思い切った整枝が必要かもしれない。




    ▶シュネーコッペ(スノー・ペイヴメント)関連ブログはこちら

          美貌の薔薇  → http://folli-2.at.webry.info/201206/article_11.html

          薔薇の憂い  →  http://folli-2.at.webry.info/201406/article_6.html






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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
美しいシュネー・コッペ。aostaさんのお陰で知ることが出来ました。蕾のフォルムも惚れ惚れしますね。あの蕾が次第に緩んでいく様を見てみたいです。しあわせな時に違いありませんね。
・・・と、ここで2012年の関連ブログを拝見。すばらしい!aostaさんのよろこびが伝わって来ます。そして蕾が次第に緩んでいく様が鑑賞でき、感激。続けて2014年のブログも拝見。茎とガクをつなぐ部分がコロンとして可愛い。バラってこんな部分、どれもある訳ではないですね、今、うちのチャイコフスキーで確認しましたが。シュネーコッペの特徴ですか?
keikoさん
2016/07/13 08:59
おはようございます。
何時も感心しているのは、ご自分で育てられているお花、こうしてとても細かく調べられていらっしゃること。私は沢山育てているわけではないですが、ただお店で目にとまれば買ってきているだけで、その名前も名札がついていればわかるという程度のものです。
それだけお花を愛し大切にされているという事ですよね。素晴らしいですね。
今朝は雨が降ったりして気温が下がっていますが、段々に暑くなってきましたですよね。其方は爽やかとはいってもやっぱり直射日光は強くて暑いことでしょうね。お庭の手入れとかコンサートとかお忙しくされていらっしゃられることでしょうが、体調崩されないようにされてくださいね。
HT
2016/07/13 09:14
◇keikoさん

おはようございます。ここ数日、ぐずついたお天気です。
雑草たちはますます元気に繁り放題(;'∀')
シュネーコッペの花は、しばらく前に終わっているのですが、せっかく写真を撮ったので遅ればせながらのご報告になりました。
過去記事もお読みくださったんですね。ブログに書くことで、はからずも記録になっていくのは嬉しいのですが、花の記事って、毎回同じような内容になりがちです。keikoさん が楽しんでくださったようなので、ひろまず安心いたしました。

>茎とガクをつなぐ部分がコロンとして可愛い。

確かにほかの薔薇ではあまり気がつきませんね。
このぷっくりと丸い多分は、子房と呼ばれる部分です。シュネーコッペの子房は特別に立派で、目立ちます。子房は種になる場所なので、花が終わると、まるでミニトマトのように真っ赤に色づきます。これまた見事なローズヒップなんですよ!
色づいて来たら、またお知らせしますね。
aosta
2016/07/14 05:47
◇HTさん

おはようございます。
今朝はところどころで青空が見えていますのに、雨が落ちています。
陽が差してくれば、狐の嫁入りというところですが、朝から不思議なお天気です。

花の名前、子供の頃から図鑑を眺めるのが好きだったので、知らないうちにいろいろおぼえたのかもしれません。知らないとわかるまで調べたくなります(笑)
祖母も母も植物が好きで、たくさんの花の名前を教えてくれました。
小学校低学年の時のクラス担任が理科の先生だったことも影響があったかと思います。名前を知っていると可愛さもひとしお(笑) 不思議ですね。

今でもお気に入りの植物図鑑を眺めていると、時間が経つのを忘れます。同じ植物でも、図鑑が違えば図版(写真)も説明も微妙に違い、そこがまた興味をひくところです。
aosta
2016/07/14 06:04
通りすがりの者です。 美しい蕾、そういえば蕾の頃をそんなに眺めて事なかったかも? 剪定は難しいですね。
Rosarius
2016/07/14 08:28
◇Rosariusさん

ようこそお越しくださいました。
間違っているようでしたら恐縮ですが、以前コメントをくださったRosariusさんでしょうか? もしそうでしたら、本当にお久しぶりです。違う方でしたら初めまして♪

花を育てているのに、花を楽しむ余裕もないまま、庭のお手入れに追われて、花を楽しむ余裕もない、という不思議なパラドックス、ありますね。私にもそんな時がありましたが、今はもうのんびり。誰のためでもない、自分が楽しむための庭ですから、手入れが行き届かないところはすっぱりあきらめて、ずいぶん楽になりました。
剪定は寒くなる前にぼちぼちとやろうと思っています。ありがとうございました。
aosta
2016/07/14 14:56
aosta さん

おはようございます。シュネーコッペのお披露目、お待ちしていました。
確かにルゴサや古いタイプのオールドローズの蕾やがくの形は、大きな鑑賞ポイントですね。モダンローズに比べて四季咲き性や耐病性に劣るルゴサやオールドにそれでも惹かれてしまうのは、花や生育パフォーマンス以外のこうした隠れた魅力のせいかも知れませんね。

シュネーコッペは蓼科でほぼ1季咲きなのですね。蓼科のような冷涼地だと四季咲き性は平地より上がりそうですがそうでもないということは、拙庭でもそうなりそうです。そうなってもヒップや黄葉に期待できるのがルゴサ系の良いところですね。
拙庭のシュネーコッペは昨年作落ちしてしまい、花が見られるのはいつのことやら・・なので、それまではaosta さんのところのシュネーを愛でさせて頂きます!          
月イチガーデナー
2016/07/15 06:45
◇月イチガーデナーさん

おはようございます。
コメントをありがとうございました。
シュネーコッペのアップがすっかり遅くなってしまいまいました。
もうとっくに花の時期が過ぎてしまい、今頃のアップになりましたが、ご勘弁くださいませ。
ご指摘の通り、シュネーコッペの蕾、額は、とても存在感がありますね。
たっぷり大きな蕾は大輪の花を予想させますが、開花する花は8センチ前後の中輪八重です。コロンと丸い大きな子房も印象的です。当初はおとなしめかな、と思っていた棘ですが成長とともにきつくなり、やはりルゴサの血は争えません(笑)
そして四季咲き性ですが、我が家のシュネーコッペはごくごくたまに思い出したような花をつけることもありますが、返り咲きというには寂しく、ましてや四季咲きとは思えないのですが、もしかしたらローズヒップを期待するあまり、一番花の実をつけたままにしておくことで次の花が付かないのでは?と、今更ですが気が付きました(◎_◎;)ヒップは最後のお楽しみにしておいた方が良いのかもしれません。
雨が続き、良いタイミングで写真を撮れなかったことが残念です。
aosta
2016/07/16 06:16
aosta さん


こんにちは!飯田のあまりの暑さに早々に庭仕事を切り上げ、冷房の効いた部屋でビールを呑み始めてしまったヘタレガーデナーの月イチです(笑)。
あ、花がらを切っておられなかったんですね!それでは結実性の良いルゴサは実をならせる方にパワーを注ぎ込んでしまい、花は咲かないですね。実を残す枝と剪定して返り咲かせる枝とを半々とかにすると良いみたいですね。
ぜひaosta さん庭のシュネーさんの四季折々の姿、アップして下さい!
月イチガーデナー
2016/07/16 11:47
◇月イチガーデナーさん

毎日暑いですね!
月イチガーデナーさんならずとも、外仕事で汗を流したあとは、みなさん、冷房の効いた室内でビールを、と切望するのではないでしょうか(笑)

結実性の良いルゴサ・・・
まさに実家ではすでにハンザの実がオレンジ色に色づきつつあります。シュネーコッペもあれだけ大きな実がぎっしりと着くのですから、返り咲きのエネルギなどなくなって当然ですよね(;^ω^)

実を残す枝と剪定して返り咲かせる枝・・・
なるほど、ありがとうございます。早速花柄を切らせていただきます。
勉強不足で恥ずかしい限りのaostaでございます(/ω\)
aosta
2016/07/19 09:57

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