消えがてのうた part 2

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zoom RSS 薔薇は6月

<<   作成日時 : 2016/06/02 06:07   >>

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朝食の支度をしていても、なにやら庭が気になって、時間を気にしながら庭に出る。

私を呼んだのは、この子。
この春、最初に咲いた一輪。ロサ・グラウカ Rosa glauca (ロサ・ルブリフォリア Rosa rubrifolia)

植えてから、もう4年近くになるかしら。
紫を帯びたスモーキーな葉色と、マジェンタに近いピンク色とのコントラストが私を魅惑する。

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透過光の中で光る花。
半つる性の細枝が、朝の庭にしなやかな曲線を描く。
優しく、凛とした美しさは一重の原種なればこそ。
花後に結ぶローズヒップの色は暗いオレンジ色。ころんと丸い形も面白い。

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そして、私に「待つ」ということを教えてくれた山椒薔薇(ロサ・ヒルトゥーラ)は、
別名、箱根山椒薔薇と呼ばれる日本の固有種。
ほんの膝丈ほどの苗を植えてから10年以上の年月を経て、初めて花を咲かせたのが4年前だった。
今では4mを超える大木となり、毎年数えきれないほどの蕾をつける。
満開時の見事さは言うに及ばず。

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庭も薔薇も、育てるのは時間。
私はその時間の中の小さな点にすぎない。

「年をとって、庭の手入れができなくなったら、この庭はどうなるのかしら。」と尋ねた私。
「心配しなくても、庭は庭で生きてゆくわ。」と、こともなげに答えた友人。

厳寒期には氷点下も15度を軽く超える八ヶ岳の山麓だ。
庭作りを始めたばかりのころは、イメージだけの庭造り。
一体どのくらいの花を植え、どのくらいの花を失ったことだろう。
気が付けば、生き延びた植物たちは、手をかけずとも、毎年大株になって、豊かに庭を彩っていた。
植物は、自分に合った土地ならば、何もせずとものびのびと育ち、花を咲かせ、種をこぼしては自ら増えてゆく。
それは私の思惑を超えた業なのだ。




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山椒薔薇の根元ではアルケミラ・モリス(レディース・マントル)も蕾をつけている。
「聖母マリアのマント」という名前を持つこのハーブを植えたのも、庭を作り始めた最初の年。
ああ、そうだ。この子もスート・ウッドラフと同じく、昔々ハーバルノートで買った苗だった。
スイート・ウッドラフもレディース・マントルも、自らの場所を得て、瑞々しい葉を広げている。





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黒フウロと呼ばれるゲラニウム・ファエウムも、最初のひと株からこぼれ種で増えた。
ファエウムの後ろで、仄かに光を放つシャンデリアのような花をつけているアリウム・シクラム。
この子も植えっぱなしのままで毎年増える。
春一番の草刈りをする際には、この花がどこに出ているか、いくつ出てきたかを確かめるのがPの楽しみ。
今日遅くに帰宅したら、ダイニングテーブルの上にアリウム・シクラムが一輪、飾られていた。
「草刈りをした時、間違えて切っちゃった。」とはPの弁。
すっくと直線的にたちあがるこの花が、食卓を明るく照らしてくれる。



低きに流れる水のように、庭は自ら行きたい道を決めるのだろう。
だから私は、そのあとをゆっくりと、ついてゆくだけでいい。





      関連ブログ

             ★庭の不思議           → http://folli-2.at.webry.info/201406/article_13.html
             ★薔薇一輪 そして        → http://folli-2.at.webry.info/201506/article_1.html
             ★フォッサマグナと山椒薔薇  → http://folli-2.at.webry.info/201406/article_11.html
             ★10年目の薔薇          → http://folli-2.at.webry.info/201206/article_6.html





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コメント(16件)

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おはようございます。
其方ではこれからバラが咲き始めるのですねぇ。随分違いますね。私の所ではもう終わりに近づいてきているバラも出てきてしまっています。沢山のお花の植えられているお庭でしょうから、これからが楽しみですねぇ。
歳を取って手入れが出来なくなってきたとき…庭は庭で生きていく、そうなのかもしれませんが、両親の家の庭長い事放置していましたら育てていたお花も頑張りましたが、草の勢いは凄くて、業者さんに頼んだら綺麗にはなったけれどお花も綺麗に抜かれてしまって…。お花は生きては行くかもしれませんが、やっぱり人が少し環境を整えてあげないといけない気がします。
HT
2016/06/02 09:29
去年購入した ロサグラウカ は 咲いたとおもうと
すぐ はらはらとちり 1季性の はかないバラですが
あきのコロンとした実がみたくて 植えたのよ〜
青緑の 葉も魅力的ですね〜
まだ 細い枝で これが 満開に成るのは いつかしら、、


katananke05
2016/06/02 17:47
黒花フウロのこんなに素敵な写真を初めて見ました。これもこぼれ種でとんでもない所から生えて驚かされます。拙庭にはサマボーとラベンダーピンウィールが
あります。普通の黒花フウロと、色が濃い紫で一番好きだったリリーラヴェルは、雑草防止のウッドチップを敷くようになってからこぼれ種で出てくる数が減り、いつの間にかなくなってしまいました。この系統は芽が殖えて株分けが出来るから良いですよね。長野県だとどこでも良く育つでしょうからもっとあちこちで見かけても良さそうですが、意外と見ないですね・・。

aosta さんのこのお庭の雰囲気だと、フラウ・ドクトールシュリッカーはちょっと浮いてしまうかも知れませんね。スタンウェル・パーペチュアルやルゴサ系はバッチリ嵌まりそうですが!原種やスピーシーズクロスは実がついたり、紅葉するのが良いですよね!
月イチガーデナー
2016/06/02 20:43
おはようございます。私も山椒バラ植えました。残念なことに花芽がついています。おまけに八重です。バラ屋さんにとってはなかなか咲かないしすぐ散るし地味な花とおもわれているようです。
5月はほとんど原村の庭で過ごしました。同じようにこの庭がどうなってるのかなとの妄想とその妄想の写真をアップしてみましたよ。
お逢いしたいと思いつつ、京都に戻ってしまいました。
トラノオがビックリするぐらい増えました。
さえ
2016/06/03 09:17
こんにちは、aostaさん! バラが咲き始めたのですね。
ロサ・グラウカというバラ、確かに葉の色がスモーキーで美しいですね。ツボミまで芸術作品のよう。ピンクの花びらが葉の色とよく似あいます。
ヒサ・トゥルーラは何と、植えて6年目にして咲いてくれたのですね。なんと優雅な花の姿でしょう。こんなふっくらしたツボミがいっぱい付いいる様子はどんなに綺麗でしょうね。
aostaさんのおっしゃる様に、植物の営みは我々の思惑を超えた業、ホント同感です!
keikoさん
2016/06/04 09:02
◇HTさん

いつもコメントをありがとうございます。
先日主人と出かけた松本の街では、あちらこちらのお庭で、こぼれるように薔薇の花が咲いていました。あれからもう2週間以上になるかしら。八ヶ岳にもやっと薔薇の季節が訪れました。

庭に咲く花は薔薇だけでありませんが、薔薇の花咲き始めると、庭の装いは一気に華やぎます。薔薇が咲くと蜜蜂たちが足しげく訪ねてきます。空気も優しく香るこの季節は一番心踊る季節でもあります。
十分とは言えないまでも、それなりに丹精し、ここまで育った庭ですが、自分でお手入れできるのも、せいぜいあと15年くらいでしょうか。その後は・・・・さあ、どうなるのかしら。
子供たちが帰ってくれば良し、そうでなければ、やがて庭は、かつて庭だったという記憶とともに自然に還ってゆくだろうと思います。同じところにとどまるものは、何ひとつとしてないのであれば、それが一番いいのかもしれません。
でも町の中の庭の場合は、ご近所もあることですし、荒れたままにしておくのは問題でしょうね。景観のためにも、確かに何らかの対策が必要かと思います。
aosta
2016/06/04 21:21
◇katanankeさん

katanankeさんも、このロサグラウカを植えられたのでしたね。
鈴なりになる様子がかわいいだけでなく、あの渋い実の色、独特ですね。
katanankeさんが、この実のために植えたというお気持ち、わかります(*^^)v

小さな花は、勢いよく、ぱっと目を見開いたかのように咲く小さな花が、はらはらと散る風情も愛らしと思います。毎年薔薇の開花と時を同じくして、ゴールデンアカシアの花も咲き始めます。アカシアの淡いクリーム色の花びらと、ロサグラウカのローズピンクの花びらが一緒に優しく散り敷く小径は今だけの贅沢です。
今年はすごく元気の良いシュートがギューンと伸びています。いったい、どこまで大きくなるつもりやら(笑)
aosta
2016/06/04 21:34
◇月イチガーデナーさま

黒花フウロの写真、褒めていただき恐縮です。
実はこれ、主人のPが撮ったものです。ここまでコントラストを強くするセンスは、私にはありません。最初は、背景が真黒!と思ったのですが、逆に黒フウロとアリウム・シクラムの花が、浮かび上がって、雰囲気のある一枚になりました。
黒フウロは、本当に良く増えるだけでなく、ひとかかえもあろうかと言うほどの大株になり、一斉に花をつけた様子は見事です。
サマボーとラベンダーピンウィール・・・
初めて聞く名前でしたので、調べてみましたが、やり方がまずいのかしら。
ヒットしません(ノД`)・゜・。

確かに我が家には、ルゴサ系と原種が多いと思います。
でもアルバマキシマやキング・ジョージ4世などのオールドローズも少なくありません。フラウ・ドクトールシュリッカーにふさわしい場所が必ずあるはず。そう簡単にはあきらめません(^-^;

aosta
2016/06/04 21:49
自宅のある甲府盆地からは、八ヶ岳の山がど〜んと見えるのに、季節はこんなにも違うのですね(゚o゚;; こちらでは、薔薇の一番花は既に散り、二番花の蕾が膨らんで来ています。

目と鼻の先なのに、違う時間の流れの中で生きているよう感じがします。植物たちもまた違う時間の流れの中にいるのでしょうね。
福田
2016/06/04 21:51
◇さえさん

コメントありがとうございます(*^^)v
山椒薔薇、お庭に植えられたんですね! それも八重?私、八重の山椒薔薇は見たことがないのです。
花芽がついているとのことですが、新苗でなければ早速花を見ることができますね。残念と仰るのは、京都に戻られてしまうから、咲いたところを見ることができない、という意味なのかしら。
5月は私も忙しくて、落ち着きませんでした。お目にかかれず残念!
ブログの「妄想写真」見せていただきますね。楽しみ ♡

トラノオ、増えましたか。今年は紗枝さんのお庭でも、白い花穂が風にたなびく光景を楽しむことができますね。

aosta
2016/06/05 07:12
グラウカは、強く魅かれたけれどもベランダには無理と断念したバラです。
こうして写真で拝見して喜ぶばかりです。

人の思いで作られた調和は、人の手が退くと自然の調和へと流れて行きますね。
庭はそのせめぎあいを感じる場でもありますし、そこが面白いとも感じます。

別件ですが、お話ししていた雑誌は重版がかかったそうです。ネットで手に入るかは分かりませんが、書店に申しこんでおけば取り置きしてくれるかと思います。good luck!
ぴぴん
2016/06/05 07:26
aosta様

こんにちは。黒花フウロの写真のアリウム・シクラムは本当にアンティークのシャンデリアのようですね。ガレやドームがデザインに使いそうです。ウチでは殖えすぎて葉がだらしなく他の植物の領域を侵食するので、抜いて絶やしてしまいました。これもaostaさんのお宅のように広いスペースがあって初めて活きる植物だと思います。

ゲラニウムの件、「サムボー」「ラベンダーピンホイール」で検索いただくとヒットします。失礼しました。
スマホだとアルファベットの綴りを確認したり入力するのが面倒くさいので、ついカタカナにしてしまいますが、こうしたご迷惑をかけてしまいますね。以後気をつけます(笑)。
月イチガーデナー
2016/06/05 10:15
◇keikoさん

コメントありがとうございました。
お返事、お待たせしていたしました<m(__)m>

ロサ・グラウカ、それも蕾に目を留めてくださり、とても嬉しいです。
そう、この蕾(特に一枚目の画像の一番下に写っている子)の美しさは格別ですね。
色づき始めた蕾を包むこむように伸びる苞葉の、すんなりと手を差し伸べるような線の表情が本当にきれいだと思います。
花の時期が終われば、渋い色のローズヒップの楽しみがあります。灰紫色の葉は、庭の緑を引き締めると同時に、素敵なアクセントになります。寒さや病害虫にも強い優等生です!(^^)!

ロサ・ヒルトゥーラは今から4年ほど前に初めて花を咲かせましたが、その時点で、すでに植えてから10年を経過していました。私の書き方が曖昧ですみません!つまり今年で14年+αの年数が経っています。物の本では10m以上に伸びるとありました。現在の4mでもかなりの大木なのに、これからまだ伸びるのかしら。上に伸びるだけでなく、横枝も伸びるわけですから、嬉しくもあり、不安でもあり(;'∀')
aosta
2016/06/06 06:19
◇福田さま

こちらでは初めまして(^^ゞ
コメントをいただき、ありがとうございました。

昨日も今日も、八ヶ岳の信州側は、気持ち良く晴れていますが、日陰は思わず身震いするほど空気が冷たく感じられます。
寒気の影響と放射冷却かな。待ちに待った薔薇の開花ですが、膨らみ始めた蕾もなかなか次の花が咲きません。今朝はシュネー・コッペとファンブリアータが開きました。アルバマキシムはまだもう少し時間がかかりそう。
ゆっくりと少しづつ、薔薇の季節が過ぎてゆきます。
aosta
2016/06/06 06:22
◇ぴぴんさん

おはようございます。
ロサ・グラウカ、ぴぴんさんがお好きだろうと思いました(#^.^#)
きりりと花開く5弁の花びら。煙るような葉色。暗い色調のローズヒップ。いつ眺めても、何を見ても、魅力的な薔薇ですね。
今年は素晴らしいシュートが出て、素敵なアーチを描いています。
隣に植えた、シュネー・コッペの明るい緑色の葉とのコントラストを楽しみたいと思ったのですが、どちらの薔薇も予想以上に大株になり、さてどういたしましょう。思案のしどころです。

別件の件、ご丁寧にお知らせ下さりありがとうございました。
ハードカバーでも、欲しいと思うものはなかなか重版されることが少ないご時世で、こんなに早く重版が決まるとは!考えもしませんでした。早速予約入れますヽ(^o^)丿
aosta
2016/06/06 06:37
◇月イチガーデナーさま

再コメント、嬉しく拝見いたしました。
花の名前を教えていただき、ありがとうございます。早速検索してみました(*^^)v
サムボー、葉っぱに黒い斑が入るのですね!リーフプランツとして、銅葉やシルバーリーフと同様、素敵なアクセントになりそうです。
ラベンダーピンホイール、こちらも素敵!! 透明感のある色が何とも言えません。ゲラニウムだったら耐寒性にも問題はなさそうです。ご紹介ありがとうございました。おぎはら植物園で扱っているようですので、在庫を確認したら行ってみようかしら。♪
ちょっとわくわく(#^.^#)

アリウム・シクラム、本当に毎年たくさん出てきます。
葉っぱがらせんにねじれているのが不思議です。この葉っぱ、確かにあまりお行儀が良くありません。ただこのシクラムが出てくる場所には、水仙やゲラニウムくらいしか植えてないので、スペース的には、今のところあまり問題ないのです。
寧ろ雑草除けのためにも、たくさん増えてほしいくらいですが・・・・
あの葉っぱでは、あまり雑草除けにはなりそうもありませんね(;'∀')
aosta
2016/06/06 11:45

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